ハロウィンの暴徒

一条真也です。
石垣島に来ています。29日は「八重山第二紫雲閣新築起工式」に参列した後、石垣空港から東京に飛びます。台風26号の襲来を心配していましたが、どうやら大丈夫そうです。よかった! 朝食前にホテルのプライベート・ビーチを散歩しました。やはり、波の音を聴いていると癒されます。

f:id:shins2m:20181029083622j:plain
朝のビーチを散歩しました

 

ところで、朝食後に客室に帰ってテレビをつけたら、昨夜繰り広げられた東京・渋谷でのハロウィンの馬鹿騒ぎについて報道していました。なんでも暴徒と化した連中がセンター街に迷い込んだ軽トラックの荷台に飛び乗り、最後は横倒しにしたそうです。これは明らかな犯罪であり、とんでもないことです。周囲には多くの外国人もいたようですが、まったく暴徒たちは「日本人の恥」です。テレビ局も顔にモザイクなどかけずに、暴徒の顔をそのまま放送すればよかったのに!
この夜の渋谷は痴漢や盗撮で逮捕された者も多かったとか。まったく、とんでもない連中です!

f:id:shins2m:20181029082226j:plain
TBS「ビビット!」より

 

それにしても、日本にはまったく馴染みのなかったハロウィンがここまで浸透するとは予想しませんでした。渋谷ではワールドカップの日本勝利後にも馬鹿騒ぎが繰り広げられますが、楽しむのは自由ですは、反社会的行為におよぶ暴徒は絶対に許せません。わたしの知人で「渋谷でのワールドカップやハロウィンの馬鹿騒ぎも儀式のひとつ」と言う人がいるのですが、わたしはそうは思いません。儀式や祭りと単なる馬鹿騒ぎを一緒くたにしてはなりません。それでは、儀式の本質を見失ってしまいます。


サンデー毎日」2015年11月8日号

 

ブログ「ハロウィンは死者の祭り」にも書いたように、もともとハロウィンとは日本のお盆のように死者を供養する年中行事です。けっして仮装して馬鹿騒ぎをするだけが目的ではありません。拙著『決定版 年中行事入門』(PHP研究所)にも書きましたが、年中行事のニューウェ―ブであるハロウィンがこれからクリスマスのように完全に日本に定着するどうかは、「日本人を幸せにすることができるか」という一点にかかっています。

 

決定版 年中行事入門

決定版 年中行事入門

 

 

 2018年10月29日 一条真也