「ふくおか経済」取材

一条真也です。
11日の11時から、月刊「ふくおか経済」の取材を受けました。同誌は九州の名門経済誌で、わたしも毎月愛読しています。わが社も、よく記事に取り上げていただき、いつも感謝しています。

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インタビュー取材のようす

 

今回は、同誌の11月号に掲載される「FACE」というページの取材でした。少し気が早いですが、今年を振り返り、来年を展望するという内容のインタビュー記事です。いつものように、同誌の八尋修平さんがカメラマンの方と一緒に来て下さいました。まずは、サンレー本社の貴賓室でインタビュー取材を受けました。

f:id:shins2m:20180911132452j:plain八尋さんのインタビューを受けました

 

最初に、わたしは以下のような話をしました。
北九州市の高齢者比率は30パーセントに迫る勢いです。全国に20ある政令指定都市の中でも最も高い数字となっており、日本一の超高齢都市といえます。「高齢化社会」「多死社会」を迎えるにあたってこれまでの「葬儀を行う施設」から「葬儀も出来る施設」への転換、つまり「セレモニーホールからコミュニティセンターへ」の転換が求められていると考えられます。つまり、「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換です。

f:id:shins2m:20180911111126j:plain冠婚葬祭のアップデートについて述べました

 

わたしは、冠婚葬祭のアップデートについて次のように考えています。

(1)冠婚葬祭1.0(戦前の村落共同体に代表される旧・有縁社会の冠婚葬祭)

(2)冠婚葬祭2.0(戦後の経済成長を背景とした互助会の発展期の冠婚葬祭)

(3)冠婚葬祭3.0(無縁社会を乗り越えた新・有縁社会の冠婚葬祭)

いま、七五三も成人式も結婚式も、そして葬儀も大きな曲がり角に来ています。現状の冠婚葬祭が日本人のニーズに合っていない部分もあり、またニーズに合わせすぎて初期設定から大きく逸脱し、「縁」や「絆」を強化し、不安定な「こころ」を安定させる儀式としての機能を果たしていない部分もあります。いま、儀式文化の初期設定に戻りつつ、アップデートの実現が求められています。「冠婚葬祭3.0」、さらには「冠婚葬祭4.0」の誕生が待たれているのです。

f:id:shins2m:20180911132659j:plain上智大学グリーフケア研究所客員教授就任について

 

それから、4月1日付で、わたしが上智大学グリーフケア研究所客員教授に就任したことについて、いろいろ聞かれました。わたしは、グリーフケアの普及こそ、日本人の「こころの未来」にとっての最重要課題であると考えており、サンレーでも自助グループを立ちあげてグリーフケア・サポートに取り組んできました。これまで自分なりに冠婚葬祭業界で実践してきたことを踏まえて、さらなる研究を重ね、充実した講義を行いたいと思います。「冠婚葬祭業を超えて、宗教界、医療界にグリーフケアの橋を架けたい。そして、日本人の自死を減らしたい」とも述べました。

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それから、小倉紫雲閣の大ホールで写真撮影をしました。わが社が推進する「セレモニーホールのコミュニティセンター化」のシンボル的な空間です。サンレーとしては、今後はセレモニーホールをシニア世代が日頃から集える交流施設として活用することにより高齢者が安心して楽しく生活できる街づくりを目指します。また、独居老人の増加やコミュニティの崩壊による孤独死の問題などにコミュニティセンター化を行うことが問題の解決の糸口となるのではないか考えます。このインタビュー記事は「ふくおか経済」11月号に掲載されます。どうぞ、お楽しみに!

f:id:shins2m:20180911115156j:plain「ふくおか経済」11月号に掲載されます

 

2018年9月11日 一条真也拝