大晦日は書斎で・・・

一条真也です。
今日は12月31日。大晦日ですが、新作の執筆にかかりっきりです。
『決定版 年中行事入門』(仮題、PHP研究所)という本です。
その他、「サンガ別冊『死』特集」への3万字の寄稿、さらには『聖典・経典入門』(仮題、光文社)の監修作業も行っています。


今年出版された「一条本」の数々



さて、2017年も、いよいよ過ぎ去ろうとしています。
作家・一条真也にとって、今年はあまり仕事をした印象がありません。ですが、振り返ってみれば、この1年で6冊の著書を上梓していました。
刊行順に並べてみると、『人生の修活ノート』(現代書林)、『人生の修め方』(日本経済新聞出版社)、『はじめての「論語」』(三冬社)、『般若心経 自由訳』(現代書林)、『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』(すばる舎)、『唯葬論』(サンガ文庫)です。
2005年の『ハートフル・ソサエティ』以来、毎年ずっと三五館から著書を出していたのですが、今年はその記録が途切れました。三五館が倒産したからです。ある意味で、わがホームグラウンドだと思っていた三五館の倒産によって、今年は忘れられない年になりました。鎌田東二先生をはじめとする多くの方々のご好意で『唯葬論』からサンガから文庫化されたことも忘れえぬ思い出です。お世話になった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。


昨年出版された「一条本」の数々



ところで、昨年は作家活動の上で、非常に満足のゆく年でした。なんといっても、600ページの大著『儀式論』(弘文堂)を上梓することができたからです。また、『死ぬまでにやっておきたい50のこと』(イースト・プレス)、『死を乗り越える映画ガイド』(現代書林)、宗教学者島田裕巳氏との共著である『葬式に迷う日本人』(三五館)、さらには本名の「佐久間庸和」として『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)を上梓することができました。


一昨年出版された「一条本」の数々



一昨年の2015年は、合計7冊の本を出版いたしました。
まずは、『決定版 冠婚葬祭入門』と『決定版 終活入門』に続く実業之日本社「決定版入門」シリーズの第3弾である『決定版 おもてなし入門』を上梓することができました。次に、戦後70年ということで、「死者を忘れるな」という想いを込めた『永遠葬』(現代書林)、『唯葬論』(三五館)、『墓じまい・墓じたくの作法』(青春新書インテリジェンス)の3冊を立て続けに上梓。
それから、宗教哲学者で京都大学こころの未来研究センター教授の鎌田東二先生との往復書簡集『満月交感 ムーンサルトレター』上下巻(水曜社)の続編である『満月交遊 ムーンサルトレター』上下巻(水曜社)も上梓できました。さらには、『礼を求めて』、『慈を求めて』に続く三五館の「求めて」シリーズの第3弾である『和を求めて』までも上梓することができました。それぞれのシリーズの完結篇を無事に出すことができ、さらには『儀式論』と並ぶわが代表作である『唯葬論』を世に送り出すことができました。


唯葬論』と『儀式論』の両ライフワーク



来年2018年からは著書の刊行を意図的に減らそうと考えています。
もちろん先に紹介した『決定版 年中行事入門』(仮題、PHP研究所)や『聖典・経典入門』(仮題、光文社)、それに「サンデー毎日」に連載中の「一条真也の人生の四季」をまとめた『人生の四季』(毎日新聞出版社)などは上梓する予定です。しかし、それ以外は積極的に本を出す気はありません。というのも、来年は執筆よりも社長業により時間を割きたいのと、業界の要職に就くこともあり、なかなか本を書く時間が取れないと思うからです。また、いわゆる「一条本」は現在91冊、これから刊行が確実なものを入れると94冊となります。いよいよ100冊の大台が見えてきましたので、これからは自分の納得のゆく本だけを出すことにして、オファーをなるべく受けないようにしたいと思います。ここだけの話ですが、「紫雲閣」の100店と「一条本」の100冊を同時に達成するという途方もないプランも温めています。


書斎の机の頭上にある書棚



それでも、大晦日には原稿を書いている自分がいます。もともと専業作家でないわたしには、こんな休みの日しかまとまった原稿が書けません。それにしても、ただでさえ忙しい大晦日に原稿をしこしこ書いていると、「これで、いいのか?」と思ってしまいます。ふと書斎の机の上を見上げれば、書棚の中に一昨年11月30日に亡くなられた水木しげる大先生の「なまけ者になりなさい」という色紙が置かれています。これを見ると、いつも「自分も、なまけ者になりたい」と思います。とりあえず、このブログのペースを落としてもいいのですが、書評ブログだけでもかなりの量のストックがあるため、とてもペースを落とすわけにはいきません。アップしなければ、せっかく書いた書評記事が腐ってしまいますから・・・・・・。
ブログ「『天下布礼日記』修了!」をお読みいただければわかりますが、今年の6月まではブログも二刀流で書いていました。よく書いたものです。


本当は「なまけ者」になりたい!



それでも、一昨年のメチャクチャな忙しさに比べれば、昨年からはずいぶん楽になりました。というのも、昨年になって、連載していた日本経済新聞電子版ライフ」の「一条真也の人生の修め方」、産経新聞デジタル・終活WEB「ソナエ」の「一条真也のハートフル・ライフ」、「朝日新聞」の「こころの世界遺産」などが無事に終了したからです。正直、昨年の冒頭などは月に15本ものコラムを書かなければならず、もう死にそうでした。それにしても、大量の連載をこなしながら、600ページの大著『儀式論』を書き上げたわけですから、自分でも呆れてしまいます。本当によく書きました。これからは、「サンデー毎日」の「一条真也の人生の四季」をはじめとした連載コラムを心を込めて書きます。その「一条真也の人生の四季」も来年3月末までです。とにかく、来年は理論よりも実践に「天下布礼」への情熱を注ぎ、作家としてよりも経営者としての存在感を示したいと願っています。
それでは、みなさん、どうか、良いお年をお迎え下さい!


現在のわが書斎(スーパー・カオス!)



2017年12月31日 一条真也