映画監督の来社

一条真也です。
6日、サンレー本社に素晴らしいお客様が来られました。
映画監督・映画プロデューサーの三村順一氏です。北九州市小倉のご出身で、一連の石原裕次郎主演映画や「キタキツネ物語」「南極物語」などで知られる映画監督の蔵原惟繕に師事された方です。


三村順一監督と



Wikipediaによれば、三村監督は以下のようなお仕事をされています。
「キタキツネ物語」(1979年、東宝東和)
 ナレーション台本、作詞、チーフ助監督
「象物語」(1980年、東宝東和)原作・脚本
「ストロベリーロード」
(1990年、東宝、東京宝映)プロデュース
「ビハインド・ザ・マスク」
(原作「タイガーマスク」、米国)プロデュース
「ロスト・イン・タイム」(米国)プロデュース
「ドリフティング・スクール」
(原作「漂流教室」、米国)プロデュース
「デス・ドライブ」(米国)プロデュース
「東京ドール」(米国)プロデュース
「カーニバル・オブ・ウルブス」
(原作「狼達のカーニバル」、米国)プロデュース
「シームレス」(米国)プロデュース
「歌舞伎町案内人(2004年)プロデュース
「Deep Love」(2004年)プロデュース
「不良少年(ヤンキー)の夢」
(2005年)プロデュース
ハルウララ」(2006年)プロデュース
あなたを忘れない」(2007年)プロデュース
僕たちのプレイボール」(2010年)監督・共同脚本
カルテット!」(2011年)監督・共同脚本
「グッバイエレジー」(2017年)監督・脚本


最新作の「グッバイエレジー」は、北九州市を舞台にしたヒューマンドラマです。数十年ぶりに帰郷した映画監督が、自身の人生を見つめ直します。大杉漣をはじめ、石野真子藤吉久美子吉田栄作らが顔を揃えています。
中学時代の親友・井川道臣(吉田栄作)の訃報を受けて、久しぶりに故郷の福岡県北九州市に帰ってきた映画監督の深山晄(大杉漣)が主人公です。通い詰めた映画館・小倉昭和館の館主を務めている後輩の山口淳子(藤吉久美子)と街の行く末を語り、溝のできていた母親(佐々木すみ江)と和解する中、道臣が歩んだ波瀾万丈な人生を知ります。改めて彼の存在の大きさを感じた晄は、その生きざまを映画にしようと脚本の執筆に取りかかるのでした。映画への愛に溢れた作品です。


この日、三村監督がお越しになられたのは、再び北九州小倉を舞台にした映画「君は一人ぼっちじゃない」についての打ち合わせでした。「無法松の一生」の現代版ともいえる作品ですが、車夫の「市五郎」を伊原剛志さんが演じる他、財前直見さんや笛木優子さんなどの出演が決まっています。


「君は一人ぼっちじゃない」の台本(準備稿)



「君は一人ぼっちじゃない」のラスト近くには市五郎の感動的な葬儀のシーンがあるのですが、それを小倉紫雲閣の「月の広場」で撮影することを検討しました。わたしとしては、ぜひ「禮鐘の儀」のシーンを入れていただきたいです。また、松柏園ホテルでの撮影も実現するかもしれません。
実現すれば、社員全員で映画を観たいと思います。また、多くの互助会の会員様にも鑑賞していただける仕組みを考えたいですね。


三村監督にお会いしたのは初めてですが、非常に理知的な方でした。
映画や北九州に対する想いをお互いに述べ合い、意気投合しました。
そもそも、「君は一人ぼっちじゃない」という新作のタイトルは、孤独死の防止をめざし、「有縁社会」の再生に取り組んでいるわが社の理念にぴったりです。三村監督には拙著『死を乗り越える映画ガイド』(現代書林)をお渡ししました。「君は一人ぼっちじゃない」は来秋公開予定ですので、みなさんもぜひ御覧下さい。完成を心より楽しみにしています!


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  • 作者:一条 真也
  • 発売日: 2016/09/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2017年10月6日 一条真也