「沖ノ島 神宿る海の正倉院」

一条真也です。
20日、久々に東京に来ました。ようやく梅雨が明け、非常に暑かったです。
いくつかの打ち合わせをした後、日本橋にわたしは向かいました。
日本橋高島屋の8階で開催されている写真展「沖ノ島 神宿る海の正倉院」を鑑賞するためです。主催の朝日新聞社さんから招待券が送られました。



沖ノ島は、福岡県宗像市に属する、九州本土から約60キロメートル離れた玄界灘の真っ只中に浮かぶ孤島です。周囲4キロメートルの島ですが、宗像大社神領御神体島)で、沖津宮(おきつぐう)が鎮座します。 今年7月9日、「神宿る島、宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産の1つとして、ユネスコにより世界遺産に登録されました。



世界遺産に登録されたおかげで、民間人は沖ノ島に立ち入れなくなってしまいました。ブログ「宗像大社」で紹介したように、2010年10月25日に、わたしは沖ノ島沖津宮を参拝された帰りの(株)はせがわの長谷川裕一会長(当時)と宗教哲学者の鎌田東二先生に偶然お会いしました。それは、民間人による沖津宮参拝の第1回目だったそうで、長谷川会長が団長、鎌田先生が解説をされました。


その後、JR九州の石原進相談役を団長とする第2回参拝も挙行されました。そして、第3回の団長に、わたしの父である佐久間進が鎌田先生を中心として推薦されていたのですが、諸般の事情で実現しませんでした。あのとき、父が団長を務めていたら、わたしも沖津宮を参拝できていたのにと思うと、返す返すも残念です。


ビデオ上映コーナーのようす

写真展「沖ノ島 神宿る海の正倉院」にて

写真展「沖ノ島 神宿る海の正倉院」のようす

写真展「沖ノ島 神宿る海の正倉院」のようす



今回の写真展では、沖ノ島で見つかった国宝などを特別な許可を得て撮影したそうです。手付かずのまま残る幻想的な自然や島から見つかった国宝などの写真約70点が展示されています。会場には「写真撮影OK!」という貼り紙がありました。さすが写真展だけあって、写真撮影を敵視していないところが嬉しいですね。


展示作品

展示作品

展示作品

展示作品



写真はいずれも、ブログ「藤原新也さん」で紹介した日本を代表する写真家の方が撮影したものです。藤原新也さんは、1944年、門司港の旅館の息子さんとしてお生まれになりました。東京藝術大学絵画科油画専攻入学直後に国外に脱出し、各地を放浪されました。72年に処女作『印度放浪』を発表。その後も多くの著書を発表し、沖ノ島関連では安部龍太郎氏と共著で『神の島 沖ノ島』(小学館)があります。


神の島 沖ノ島

神の島 沖ノ島

メメント・モリ

メメント・モリ

ブログ『メメント・モリ』で紹介した伝説の名著は、三五館の星山佳須也社長が情報センター出版局時代に編集され、日本中に大センセーションを巻き起こしました。現在では、三五館から21世紀エディションが出ています。
わたしも一読し、非常に感銘を受けました。俳優の本木雅弘さんも同書に感銘を受けられた一人で、青木新門著『納棺夫日記』(文春文庫)とともに、映画「おくりびと」が生まれるインスピレーションの源となりました。


藤原新也さんと



じつは、会場に入る手前で藤原さんにバッタリお会いしました。
わたしが「お久しぶりです! 一条です!」と言うと、藤原さんは「おおっ!」と喜んで下さいました。門司港にはよく帰れられるそうで、わたしが「うちのホテルの新館が秋に完成しますので、ぜひお越し下さい」と言うと、「おお、行く、行く」と言って下さいました。最近100枚だけ作ったという名刺も頂戴しました。藤原さん、ありがとうございます。今度、門司港にある「世界平和パゴダ」にご案内いたしますので、ぜひ写真をお撮り下さい!


2017年7月20日 一条真也