「中外日報」に映画本の書評が掲載されました

一条真也です。
中外日報」といえば、京都に本社を置く日本最大の宗教新聞です。
特に、仏教界の方々はほとんど購読されているのではないでしょうか。
同紙に『死を乗り越える映画ガイド』(現代書林)の書評が掲載されました。


中外日報」10月28日号



「映画館の暗闇で見る死生観」の見出しで、以下のように書かれています。
「映画を『時間を生け捕りにする芸術』であり『不死』のメディアだと評する著者が、50本の映画を『死を想う』『死者を見つめる』『悲しみを癒す』『死を語る』『生きる力を得る』の5章に分けて案内する。
取り上げた映画が全て生と死をテーマにした作品というわけではない。『風と共に去りぬ』から『アナと雪の女王』まで――と宣伝文句にあるように、家族愛や夢や希望を描いたものもある。著者は、そこに人間の生と死の営み、先祖と結ばれた家族の絆、日常生活の中に冠婚葬祭が織り込まれているのを見てとり、その意味を伝えている。
『映画館という洞窟の内部において、わたしたちは臨死体験をする』と著者はいう。闇の中でスクリーンに映し出される光を見るのは、死者が生者の世界をのぞき見る行為に他ならないという。なぜそんなに『死』にこだわるのか。実は、著者はペンネームで作家として活躍する一方、北九州にある大手冠婚葬祭会社の経営者という素顔を持つ。『人間の文化の根底には死者との交流という目的がある』という視点で映画を見ている」



達意の文章で『死を乗り越える映画ガイド』の要諦を書いてくれています。
ブログ「『中外日報』に『永遠葬』の書評が掲載されました」ブログ「『中外日報』に『唯葬論』の書評が掲載されました」で紹介したように、同紙はこれまでにも拙著を取り上げてくれました。購読されておられる仏教関係者の方々にも、ぜひ『死を乗り越える映画ガイド』をお読みいただきたいです。


死を乗り越える映画ガイド あなたの死生観が変わる究極の50本

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*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年11月1日 一条真也