大人のハロウィン

一条真也です。
29日の夜、「小倉昭和館」で開催された「妖しく輝くオールナイト 〜大人のハロウィンin小倉昭和館〜」に行ってきました。


妖しく輝く小倉昭和館の灯り

「大人のハロウィン」にやってきました!

オールナイトでした

本の販売コーナー



小倉昭和館」の入口には拙著『死を乗り越える映画ガイド』(現代書林)の販売コーナーが設けられており、感激しました。この日も、けっこう本は売れたようです。この日のイベントの目玉は、女優の秋吉久美子さんのオープニングトークです。「小倉昭和館」の樋口館主から「秋吉さんに本を直接プレゼントされてはいかがですか?」とのお誘いがあり、わたしは控室を訪れ、秋吉さんに『死を乗り越える映画ガイド』を手渡しさせていただきました。


『日本映画名作全史 現代篇』の表紙

『日本映画名作全史 現代篇』の裏表紙



サイン入りの本をお渡しすると、秋吉さんは「わあ、綺麗な字ですね! ありがとうございます!」と言って下さいました。いつまでも若々しくて美しい秋吉さんの笑顔に、わたしはヘロヘロになりました。(笑)
わたしが中学時代に愛読していた『日本映画名作全史 現代篇』猪俣勝人著(教養文庫)の裏表紙は若き日の秋吉さんの写真でした。1974年に公開された藤田敏八監督の「バージンブルース」の写真と思われます。


『日本映画名作全史 現代篇』のカバー後そで



同書のカバーの後そでで、映画評論家の猪俣勝人氏は秋吉久美子さんについて以下のように述べています。
「あどけない顔をした無邪気な妹のような女優さん、それが初めてこの人をスクリーンで見たときの印象だった。だが一皮むけばポルノ女優顔負けの豊満な女体が息づいていて、観るものの心臓を衝きあげるのである。恐るべき新人が出現したものだ。いや、もはや新人とはいえない売れっ子ぶりで、早く日本映画女優陣のトップに躍り出さんとしている」


トークショーのようす



19時から、ハロウィンの魔女に扮した樋口館主をお相手に秋吉さんのオープニングトークが始まりました。写真撮影OKの太っ腹で、客席の人々から歓声が上がりましたが、要するに外見に自信があるのでしょう。軽快で洒脱なトークを楽しませていただきましたが、子どもの頃は本が大好きで、プレゼントに本を貰ったら大喜びしていたという話をされていました。そういえば、デビュー作である「旅の重さ」(1972年)でも、片時も本を手離さない文学少女の役を演じていましたね。それほど本がお好きならば、お渡しした『死を乗り越える映画ガイド』も喜んでいただけたでしょうか?


女優として輝く秋吉久美子さん




秋吉さんは「北九州に住む機会に恵まれたら、このすぐ近くに住んで、小倉昭和館に毎日来たい」と述べ、さらに観客に向かって「みなさん、小倉昭和館は本当に素晴らしい映画館ですよ。大事にして下さい!」と言いました。予定の時間を大幅にオーバーして、秋吉さんのトークショーは終了。


豪華メニューの夜でした



この夜は、「異人たちとの夏」上映、メルティング・ポット生演奏、「マジカル・ガール」上映、アルコールクラブ生演奏、「御法度」上映、「ダーク・シャドウ」上映といった豪華メニューです。オープニングトークの後は、秋吉さんの代表作の1つである大林宣彦監督の「異人たちとの夏」を観ます。
DVDでは何度も鑑賞した大好きな映画ですが、初めてスクリーンで鑑賞できるので、とても楽しみです!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年10月30日 一条真也