豊かな人間関係こそ最高の宝物

一条真也です。
5日、北九州からスターフライヤーで東京に入りました。6日は、パシフィコ横浜で開催される「フューネラルビジネスフェア2016」で全日本仏教青年会顧問・第18代理事長の村山博雅氏と対談いたします。
さて、わたしはNIKKEI STYLE「一条真也の人生の修め方」というコラムを連載しています。第35回目となるコラムが本日アップされました。


「豊かな人間関係こそ最高の宝物」



今回のタイトルは、「豊かな人間関係こそ最高の宝物」です。米大リーグ・マーリンズイチロー外野手は、6月15日(日本時間16日)、サンディエゴで行われたパドレス戦で2安打をマークし、ピート・ローズが持つメジャー記録の4256安打を日米通算で上回りました。わたしは、偉業達成後の記者会見で彼が語った言葉にとても感銘を受けました。
記者会見で、イチロー選手は、「子どもの頃から人に笑われてきたことを常に達成しているという自負がある」と明かしました。



イチロー選手は、メジャー1年目で首位打者を獲得。04年には262安打を放ちシーズン最多安打を84年ぶりに更新と、活躍を続けてきたのです。イチロー選手は、大リーグだけで通算4256安打を超える可能性について問われました。すると彼は、「常に人に笑われてきた悔しい歴史が、僕の中にあるので。これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろん、あります」と語りました。それを聞いて、わたしは感動しました。「50歳で現役」という高いハードルにも挑むことを公言しているイチロー選手ですが、もう、その言葉を笑う者はいません。



そして、イチロー選手の記者会見で最も胸を打たれたのは、「アメリカに来て16年。これまでチームメイトとの間にしんどいことも多かったけど、今は最高のチームメイトに恵まれて感謝している」という発言でした。内野安打を含む単打を連発するイチロー選手の野球スタイルは、「チームに貢献していない」「打率狙いのセコい野球」などと酷評されてきました。おそらくはチーム内にもそんな空気があったのでしょう。しかし、42歳にしてようやく彼は「最高の仲間」を手に入れたのです。



フランスの作家サン=テグジュペリは、著書『人間の土地』で「真の贅沢というものは、ただ1つしかない、それは人間関係という贅沢だ」と述べました。この言葉は、わたしの信条でもあります。イチロー選手は、お金も名声もすべて手に入れてきました。夢もすべて実現してきました。しかし、彼が最も欲しかった宝物とは「最高の仲間」であり、ついにそれを手に入れたという感動の表れが会見での涙だったのではないでしょうか?




次回も、どうぞお楽しみに!



なお、第36回目のアップは7月19日(火)を予定しています。
タイトルは「死と再生を疑似体験する」です。先日、冠婚葬祭業を営んでいるわが社の施設でお客様感謝イベントを行いました。そこでは全国各地の「終活フェア」などで人気を呼んでいる「入棺体験」コーナーも設置しました。わたしは、お客様が来られる前に、試しに棺の中に入ってみました。
棺に入って目を閉じると不思議な感じで、本当に自分が死んだような気がしました。わたしは「これまでの人生に悔いはないか」と振り返り、自分の人生をフラッシュバックしてみました。すると、いろんな想いが次から次へと思い浮かんできました。次回は、そんな話を書きます。どうぞ、お楽しみに!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年7月5日 一条真也