椎名林檎に夢中!

一条真也です。
わたしは基本的にテレビをまったく観ない人間ですが、大晦日だけは特別で、夕方から深夜までずっとテレビを観っぱなしです。昨夜はフジテレビの格闘技「RIZIN」とNHK「紅白歌合戦」を交互に観ました。紅白は、トリを務めたマッチの「ギンギラギンにさりげなく」、聖子の「赤いスイートピー」も懐かしかったですが、一番カッコ良かったのは椎名林檎でした。


椎名林檎が紅白で繰り広げた「長く短い祭〜ここは地獄か天国か」のパフォーマンスは素晴らしいもので、NHKホールを一気に非日常空間に変えました。浮雲のラップも良かった。曲が終わったときに、司会の綾瀬はるかが「カッコいいですね〜」と叫びましたが、まったく同感です。


「長く短い祭〜ここは地獄か天国か」には、「長く短い祭」だけでなく、「神様、仏様」もミックスされていました。もともと、この2曲は両A面として発売されたものです。紅白での椎名林檎は和服を着ていましたが、非常に妖艶で、ちょっとNHKにしては違和感があるくらいの色気を放っていました。


長く短い祭/神様、仏様」のCDジャケット



着物といえば、一昨年の紅白で「NIPPON」を歌ったときにも赤い着物姿でした。このときもよく似合っていました。彼女は、「世界一着物が似合う」女性かもしれません。それと、「和」の魅力をグローバルに表現する卓越した才能を持っていますね。本来、彼女のような耽美的な世界観はNHKやお茶の間とは馴染まないのではないではないかとも思えますが、「長く短い祭」は「コカ・コーラ」2015年サマーキャンペーンCMソング、「神様、仏様」はauスマートフォン「isai vivid」CMソング、そして「NIPPON」は2014NHKサッカーテーマだったことを知り、ちょっと驚きました。このような花園神社的な世界観が世間に受け入れられる時代になったのですね。


それまで、わたしは椎名林檎戸川純の亜流ぐらいに思っていたのですが、認識を改めました。この才能は凄いです。一般に倦怠感漂うボーカルに印象が強いですが、じつはロックンロールからジャズにヒップホップまで、幅広いジャンルに対応できます。また、ギターや鍵盤などの各種楽器の演奏や作編曲までこなすなど、音楽家として高度なマルチぶりを発揮しています。まさに天才だと思います。
また、「都合のいい身体」をはじめ、彼女のPVがどれも素晴らしい!


果たして、椎名林檎とはいかなる人物か?!
Wikipedia「椎名林檎」の「人物」には、1978年11月25日生まれのシンガーソングライターとして、以下のように紹介されています。
「2004年から2012年まではロックバンド・東京事変のボーカリストとしても活動していた。2009年、平成20年度芸術選奨新人賞(大衆芸能部門)受賞。シンガーソングライターの椎名純平は実兄。イラストレーター、ブックデザイナーの辰巳四郎は叔父。またその娘であるイラストレーターの藤森玲子はいとこにあたる」
一族にアーティストが多いと知り、なんだか納得してしまいますね。


また、Wikipedia「椎名林檎」には、「『椎名林檎』という芸名は、高校1、2年生の時、『ここでキスして。』『ギブス』『茜さす帰路照らされど』『虚言症』などの作品を初めてJASRACへ著作者登録をする際に筆名が必要となり、あくまで一時的なつもりで使用したのが始まりで、なぜ『林檎』と命名したかについては、自身のバンド活動もドラマーから始まったということもあってビートルズのドラマーだったリンゴ・スターの名前を借用したと語っている。また名前が人の名前とは思えない、物体そのものを表すものだということについては、漫画家の吉田戦車ペンネームからの影響があると語っている。もともとの由来は、子供の頃はかなりの恥ずかしがり屋で、学校で先生に指されるとすぐほっぺたが真っ赤になってしまっていたから」と紹介されています。
この「不思議ちゃん」というか「ミステリアス」な一面がいいですね!
さて、「東京事変」時代の曲では、「女の子は誰でも」が好きです。
2011年の資生堂「マキアージュ」のCMソングですが、彼女の魅力が炸裂しています。「ミステリアス」と「キュート」。一見、相反するようなこの2つの面を併せ持った椎名林檎に、今さらではありますが夢中になってしまいました。というわけで、元旦の夜は彼女のPVを観まくってしまったでごんす。
なお、「紅白 椎名林檎 良かった」という検索ワードで、この記事に大量のアクセスが集中しています。なんと、椎名林檎本人のツイッタ―よりも上位に来ていて驚きました(笑)。ああ、いつか、椎名林檎に会いたいなあ!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年1月1日 一条真也