「寺院消滅」に思うこと

一条真也です。
10日の朝、北九州空港からスターフライヤーに乗って東京に飛びました。明日からは業界の仲間たちと一緒にバリ島に儀式の視察に出掛けます。 日本経済新聞電子版の「ライフ」に連載中の「一条真也の人生の修め方」の連載第18回目となるコラムがアップされました。
今回のタイトルは「『寺院消滅』に思うこと」です。



日本経済新聞電子版「ライフ」トップページ



トップ画面には「『寺院消滅』に思うこと」が紹介されています。先日、わたしが客員研究員を務める冠婚葬祭総合研究所主催の講演会が開催されました。テーマは「寺院消滅」で、講師は「日経ビジネス」記者にして僧侶でもある鵜飼秀徳氏。いま、鵜飼氏が書かれた『寺院消滅』鵜飼秀徳著(日経BP社)という本が大きな話題を呼んでいます。今後25年のあいだに現在日本に存在する約7万7千の寺院のうちの約4割近くが消滅するという予測を統計的データのもとに示す衝撃の書です。



『寺院消滅』に思うこと



鵜飼氏は「日本創世会議」の報告を踏まえて、以下の事実を明かします。
「現在、全国に約7万7000の寺院がある。そのうち住職がいない無住寺院は約2万カ寺に達している。さらに宗教活動を停止した不活動寺院は2000カ寺以上にも上ると推定される。無住寺院とはつまり空き寺のことであり、放置すれば伽藍の崩壊や、犯罪を誘引するリスクがある」
わたしは冠婚葬祭互助会を経営し、また業界団体の会長も務めています。互助会というのは会員からの会費によって結婚式場や葬祭会館などの施設を運営する組織です。考えてみれば、寺院や神社というのも一種の互助会ではないでしょうか。寺院と互助会のコラボのような形で、各地での「寺院消滅」を防ぐことはできないか。そんなことを思いました。



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なお、第19回目のアップは11月24日(火)で、タイトルは「柳田国男の志とは」。読書の秋に、1冊の興味深い本を読みました。『日本人とはなにか』柳田国男著(河出書房新社)という本です。「日本民俗学の父」である柳田国男の全集未収録文集です。わたしは柳田のほとんどの著作を読んでいますが、初めて読む作品の数々はどれもスリリングでした。そして、彼の崇高な志を知り、日本人が幸福に生きるためのヒントを学びました。次回は、そんな話を書きます。どうぞ、お楽しみに!



次回も、どうぞお楽しみに!





*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年11月10日 一条真也