前代未聞の幽霊映画

一条真也です。東京に来ています。
ブログ「『サンデー毎日』の会」に書いたように、昨夜は毎日新聞出版の黒川社長さんたちと根岸で飲みました。これから北九州に戻ります。
わたしは、 終活WEB「ソナエ」で「一条真也のハートフル・ライフ」を連載しています。「日本の心」や「心ゆたかな生き方」をテーマに月に2回、コラムをお届けしております。その第19回目が本日アップされました。



終活WEB「ソナエ」



第19回目のタイトルは「前代未聞の幽霊映画『岸辺の旅』」です。映画「岸辺の旅」の初日舞台あいさつ出席した深津絵里浅野忠信の写真が使われ、「ハートウォーミングなホラー映画」「『葬儀』と『幽霊』」という小見出しがついています。「岸辺の旅」は、黒沢清監督の新作です。第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」で日本人初の“監督賞”を受賞しました。3年間行方不明となっていた夫の優介(浅野忠信)が、ある日ふいに妻の瑞希深津絵里)のもとへ帰ってきます。優介が失踪してから帰宅するまでに関わってきた人々を訪ねる旅に瑞希を誘います。夫のいない空白の3年間をたどるように旅を続けるうちに、瑞希は彼への深い愛を再確認していきます。やがて優介が突然姿を現した理由、そして彼が瑞希に伝えたかったことが明らかになり、感動のラストを迎えるストーリーとなっています。


前代未聞の幽霊映画『岸辺の旅』



黒沢監督の最新作である「岸辺の旅」は、これまでの「降霊」や「叫」などの一連の作品と同じく心霊がテーマであり、ホラーの要素もあるのですが、それ以上にハートウォーミングなジェントル・ゴースト・ストーリーとなっています。そして、愛する人を亡くした人が、死別という事実を受容して、壊れかかった「こころ」を取り戻し、「悲しみ」を癒していくというグリーフケア・ストーリーとなっています。


満月交遊 ムーンサルトレター』上下巻(水曜社)も紹介



ところで、この映画には何度も何度も満月が登場しました。
月は古来より世界各地で死後の世界と見立てられてきました。このたび、京都大学こころの未来研究センター教授で宗教哲学者の鎌田東二氏と満月の夜に交わした往復書簡が単行本になりました。『満月交遊 ムーンサルトレター』上下巻(水曜社)です。月の秘密についても大いに語り合っていますので、ぜひご一読を!




次回は11月2日にアップの予定です!



次回の「一条真也のハートフル・ライフ」は、11月2日(月)にアップされる予定です。タイトルは「和を求めて」です。最新刊『和を求めて』(三五館)が22日に発売されます。本書は、記念すべき80冊目の「一条本」となります。「なぜ日本人は平和を愛するのか」というサブタイトルがついています。さまざまなテーマを取り上げながら「日本人とは何か」を追求した内容ですが、じつは「一条真也のハートフル・ライフ」のこれまでの原稿が収録されています。日本人にとっての「和」の意味などを述べます。お楽しみに!


*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年10月15日 一条真也