「中外日報」に『唯葬論』の書評が掲載されました

一条真也です。
中外日報」といえば、京都に本社を置く日本最大の宗教新聞です。
特に、仏教界の方々はほとんど購読されているのではないでしょうか。
同紙に『唯葬論』(三五館)の書評が掲載されました。


中外日報」10月9日号



「葬儀軽視は精神文化の否定」の見出しで、次のように書かれています。
「『重要なのは人が死ぬことではなく、死者をどのように弔うかである』――問われるべきは『死』ではなく『葬』である、というのがタイトルに込めた著者の思いである。葬儀の歴史や人類史における葬送儀礼の変遷について論じたものはこれまでもある。しかし葬儀が人類にとって未来永劫に必要不可欠の営みであることを、ここまで強く訴えた人はいない。葬式不要論の流行に対し、著者は立て続けに葬儀の必要を訴える本を世に問い、葬儀を軽んじることは精神文化の否定につながると警鐘を鳴らしている。
本書は、もとより『葬儀の意味論』の範疇にとどまるものではない。人類は永遠に繰り返す生と死の営みの中で、豊かな精神文化を築いてきたことを18章にわたり、さまざまな角度から論じていく。筆者は自らの知識を総動員し、人類が生と死にどう向き合ってきたかを考え、『生者は死者に支えられて生きている』こと、葬儀は残された人を死の悲しみから生に引き戻す力となるグリーフケアの文化装置であることを繰り返し説いている」



達意の文章で『唯葬論』の要諦を書いてくれていますが、特に「葬儀の歴史や人類史における葬送儀礼の変遷について論じたものはこれまでもある。しかし葬儀が人類にとって未来永劫に必要不可欠の営みであることを、ここまで強く訴えた人はいない」という一文に胸が熱くなりました。
「葬」の重要性を訴えるのは自分の使命であると思っています。
中外日報」を購読されておられる仏教関係者の方々にぜひ『唯葬論』をお読みいただきたいと強く願います。


唯葬論

唯葬論

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年10月14日 一条真也