13日の金曜日

一条真也です。
今日は、13日の金曜日でした。
英語圏の多くとドイツ、フランスなどで不吉とされている日です。
イエス・キリスト磔刑につけられたのが13日の金曜日とされ、キリスト教徒は忌むべき日であると考えている」という俗説がありますが、これはどうも正しくないようです。どうやら、キリストの最後の晩餐に裏切り者のユダを含む13人の弟子がいたことから、13が不吉な数とされたようですね。
また、キリストが金曜日に磔刑に処せられたとされていることから、13日の金曜日が不吉であるとされるようになりました。


しかし、「13日の金曜日」が一躍メジャーになったのは、なんといっても同名のホラー映画の登場以来です。この作品はアメリカを代表するスプラッター映画となり、1980年の公開以来、最も人気のあるホラー映画の1つとなって、2002年までにシリーズ10作品が作られています。


シリーズ作品の多くは、殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズが主人公です。2003年には「エルム街の悪夢」シリーズとのクロスオーバー作品「フレディVSジェイソン」が公開。また、マイケル・ベイ製作による本作のリブート・リメイク版「13日の金曜日」が2009年2月13日(金)に公開されました。


アマゾンで購入したジェイソン・グッズ



今日が13日の金曜日に当たることに気づいたわたしは、この日に会社のみんなを驚かせてあげたいと思いました。
持ち前のサービス精神が疼いたわけですが、ブログ「50周年プロジェクト会議」 で紹介したサンレー本社での会議にジェイソンの仮面をかぶって乱入することを思いつきました。
それから、50周年用のさまざまな企画を考える上で、みんなに遊び心を知り、やわらかい感性で発想してほしいとも思いました。いや、ほんとに。それで、アマゾンでホッケーマスクとナイフを見つけ、早速注文しました。ナタなどはわざわざアメリカから取り寄せたスグレ物です。


突然、ナタを持ったジェイソンが会議室に乱入!

出現したジェイソンに怯える人々



そして、3月13日の金曜、14時から開催されたわたしはジェイソンの姿で乱入しました。会議にはさまざまな部署から一騎当千の精鋭が集められ、さながら会議室は「梁山泊」の雰囲気でした。全員が揃い、後は社長を待つだけとなりましたが、そのとき突然ドアが乱暴に開け放たれ、なんと奇怪なホッケーマスクをかぶった男が入ってきました。


雄叫びをあげるサイコ野郎(撮影:鳥丸耕一)

鳥丸課長を捕えるジェイソン



男は手に血だらけのナタを持っており、「悪い子いねがー?」とか「悪い子どこだー?」などと叫びながらナタを振りかざしました。会議室は騒然となり、パニック状態になりました。最後に、男は写真撮影をしていた秘書室の鳥丸耕一課長を捕えて、「なにを撮ってやがる!」と言いながらナタを突き刺しました。あわれ、鳥丸課長の「ギャーッ!」という悲鳴が会議室中に轟きました。事業開発課の首藤哲哉課長などは会議室から逃亡しかねないほどの怯えぶりで、わたしは「しめしめ、大成功ぜよ」とホッケーマスクの下でほくそ笑んだのでございます。


よくわかる「世界の怪人」事典』(廣済堂文庫)



わたしは、かつてジェイソンのことを監修書で紹介したことがあります。
2009年に刊行された『よくわかる「世界の怪人」事典』(廣済堂文庫)がそれで、「13日の金曜日を血に染める殺人鬼」として、同書の200ページから203ページにかけてジェイソンを詳しく紹介しています。


よくわかる「世界の怪人」事典』より

よくわかる「世界の怪人」事典』より



同書の「ジェイソン」の項の冒頭には、以下のように書かれています。
「若者たちでにぎわうアメリカ合衆国ニュージャージー州クリスタルレイクは、美しい自然に囲まれた人気のあるキャンプ場であった。しかし13日の金曜日、この行楽地で恐ろしい殺人事件が発生する。以後10年のあいだに、近隣住民を含めて100人以上が惨殺された猟奇殺人の犯人が、不死ともいわれる殺人鬼、ジェイソンである。
巨体にオーバーオール、ホッケーマスクの下は醜くゆがみ、口唇は鼻まで裂けている。太い手には、かみそりのように鋭いナタが握られている」



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年3月13日金曜日 一条真也