伏見稲荷大社

一条真也です。
10日の午後、源氏物語ミュージアムを出た後、わたしはJR宇治駅から再びJR宇治山田線に乗って稲荷駅まで行きました。
そこには、稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社があります。


JR稲荷駅の改札前で

稲荷駅の前はすぐ伏見稲荷大社でした



駅の改札を出ると、すぐ前が伏見稲荷大社で、油揚げをくわえたキツネの像がありました。伏見稲荷大社の旧称は稲荷神社で、式内社名神大社)、二十二社(上七社)の一社です。旧社格官幣大社で、現在は神社本庁に属さない単立神社となっています。稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域としています。


伏見稲荷大社の入口で

伏見稲荷大社の大鳥居の前で



伏見稲荷大社は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社として有名です。初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集めます。
そして、稲荷信仰の原点が、稲荷山です。伏見稲荷大社の祭神である稲荷大神様がこの稲荷山に御鎮座されたのは、奈良時代和銅4年(711年)2月初午の日で、その日から数えて、平成23年(2011年)に御鎮座1300年を迎えています。


久しぶりにやってきました



伏見稲荷大社の祭神は以下の5柱で、これらの神々は稲荷大神の広大な神徳の神名化としています。主祭神宇迦之御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)、配神佐田彦大神大宮能売大神田中大神、四大神 (しのおおかみ)です。稲荷神が農業の神であるために、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全といったご利益があるとされています。


手水場で手を清めました



Wikipedia「伏見稲荷大社」の「歴史」には、「和銅年間(708−715年)(一説に和銅4年(711年)2月7日)に、伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が勅命を受けて伊奈利山(稲荷山)の三つの峯にそれぞれの神を祀ったことに始まる。秦氏にゆかり深い神社である」と書かれています。


商売繁盛を祈願しました



また、「歴史」には以下のようにも書かれています。
「社家には学者が多く、国学者荷田春満も当社の社家出身である。境内には荷田春満の旧宅が保存されており、隣設して荷田春満を祭神とする東丸神社(あずままろじんじゃ)がある。この神社は荷田春満の旧宅の一角に建てられているため、伏見稲荷大社の楼門内にあるが摂末社ではなく独立した神社であり、1903年に府社に列格されており、規模の割に高い社格となっている。学問の神として信仰されている」


神社に来ると気が引き締まります



続いて、「歴史」には以下のように書かれています。
応仁の乱の戦渦が去った15世紀後半には、神仏習合の下に伏見稲荷本願所に真言宗東寺の末寺の愛染寺が神宮寺として建立されたため、稲荷山では仏教系の稲荷として荼吉尼天も礼拝され、また愛染寺が伏見稲荷大社の社殿造営や修復、勧進、出開帳を管理していた。しかし、明治維新神仏分離廃仏毀釈によって1868年(慶応4年)に愛染寺や社内の仏殿、本殿内の仏像類は廃された。ただし、祭礼時の東寺神供だけは現在も残っている」


境内案内図の前で



さらに、「歴史」には以下のように書かれています。
「明治4年(1871年)には近代社格制度のもとで官幣大社に列格するとともに正式社名を『稲荷神社』とし『官幣大社稲荷神社』となったが、戦後昭和21年(1946年)に神社本庁とは独立した単立宗教法人となった。これは神社本庁伊勢神宮を本宗とするのに対し大社側として別の見解を取ったためで、神社本庁との関係は良好である。宗教法人化とともに社名を『伏見稲荷大社』と改称したが、これは近代社格制度の廃止に伴い、そのままでは社名が単に『稲荷神社』となって、他の多くの稲荷神社と混同することを避けるためである」


千本鳥居の前で

鳥居には奉納者の名前も

鳥居はどこまでも続きます

所々にお稲荷さんの姿が・・・・・・



さて、伏見稲荷大社といえば、なんといっても千本鳥居で有名です。
この鳥居には「電通」などの大企業の名前が奉納者として記されています。とにかく、どこまでも鳥居が続くさまは圧巻で、初めてここを訪れた人は必ず感心することでしょう。ブログ「神社仏閣の思い出」で紹介したように、以前、この千本鳥居で写真撮影をしたところ、わたしの姿と一緒にオーブ(光の玉)が写っていました。まったく不可思議な場所です。


千本鳥居の中で憂世を忘れる

千本鳥居の分岐点で

なんとも幻想的なムードです


この千本鳥居、いつ訪れても幻想的で、わたしの好みにマッチしています。
赤い鳥居の中を歩いていると異界へと通じるような感覚をおぼえます。
1994年に公開された日本映画「RAMPO」では、この千本鳥居が舞台とされていましたが、大変印象的でした。あの映画、いろいろとトラブル続きだったようですが、個人的には大好きな作品でした。


ここは稲荷神社の総本山です

まさにワンダーランドといった感じ

天気が良くなってきました

外国人観光客が多かったです



また、とにかく外国人観光客の数が多かったです。Wikipedia「伏見稲荷大社」の「外国人観光客の増加」には以下のように書かれています。
「近年は外国人観光客からも観光地として人気があり、トリップアドバイザーによる2013年の『外国人に人気の日本の観光スポット』調査では2位を、2014年の調査では広島平和記念資料館を抜いて1位を獲得している。これは、駅のごく近くに赤い鳥居が続く風景が非常に日本的な上、拝観料不要で閉門時間が無いことも理由であり、稲荷山のお山巡りで欧米人が好むウォーキングができることも高評価の理由とされる。平日は多くの日で外国人観光客の方が日本人よりも多くなっており、夕暮れのあとも稲荷山に登る外国人が多くなっている。なお、本殿付近はライトアップされており、奥社奉拝所までは街灯も完備されているが、稲荷山は途中から懐中電灯が必要になる」


外国人にも千本鳥居が人気のようです

外国人に人気の観光スポット1位です!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年3月11日 一条真也