『決定版 おもてなし入門』にコメント続々!

一条真也です。
おかげさまで最新刊『決定版 おもてなし入門』(実業之日本社)の反響が上々で、ネットでも多くの方々が紹介して下さっています。いつもわたしを励まし続けて下さる3人の「賢人」もブログで紹介して下さいました。


谷口正和氏のブログ



まず、マーケティング・プランナーの谷口正和氏が、ブログ「発想の画帖」の「決定版 おもてなし入門」という記事で紹介して下さいました。
「日本人が忘れかけてしまった『礼』の精神をもう一度、取り戻す一冊としてホスピタリティの精神が随所に盛り込まれています。一つひとつ整理していくことで、『ココロのジパング』を叶え、本当のおもてなしとは何かを説かれています。その心構えがまとめられた書籍です」


佐藤修さんのHP



次は、「サロンの達人」こと佐藤修さんです。HP「CWSコモンズにようこそ」の左欄にある「ブック」をクリックすると読めます。
最初に、佐藤さんは以下のように述べられています。
「『観光』が改めて注目されだしていますが、一条さんが、これまでの論考と体験知を注ぎ込んだ『観光哲学』ともいうべき『おもてなし論』を、平易な読みやすい本にまとめてくれました。『おもてなし』の心(理論)とかたち(実践)の書です」



また、佐藤さんは以下のようにも書いておられます。
「一条さんは精力的な執筆活動をしていますが、冠婚葬祭会社サンレーの社長でもあります。同社のミッションは、『人間尊重』を基本にしたホスピタリテイ・サービスの提供です。 一条さんはまた、冠婚葬祭の根本をなす『礼』の精神にも造詣が深く、日本文化論にも通じています。『おもてなし』は日本社会の核心でもあると思いますが、そういう意味では本書は日本文化論の入門書であるともいえるでしょう」



さらに、佐藤さんは以下のように書かれています。
「私が特に興味を持ったのは、最後の『慈礼〜おもてなしの新しいコンセプト』です。ちなみに、この『おわりに』は、本書のエッセンスの要約でもありますが、ここだけでも多くの人の読んでほしいと思いました。すべては紹介できませんが、そこで一条さんは、ブッダの説く『慈』と孔子の説く『礼』を結びつけて『慈礼』という新しいコンセプトを提唱しています」



佐藤さんは「『慈礼』つまり『慈しみに基づく人間尊重の心』があれば、心のこもった挨拶、お辞儀、笑顔、そしてあらゆるサービスの提供が可能となります。そして、『慈礼』を、日常の生活、ビジネスの世界で表現したものが『おもてなし』ということではないかと書いています」と述べられ、「そう遠くないいつか、一条さんの『慈礼』論が読めることと楽しみにしています」と締め括って下さっています。


不識庵さんのブログ



そして、「ベスト50レビュアー」こと不識庵さん。
彼は、自身のブログ「不識庵の面影」の記事「決定版 おもてなし入門(一条真也著)」において、次のように書いておられます。
「『おもてなし』の集大成ともいえる冠婚葬祭を知り尽くした著者による深みのある入門書です。また、すべての産業がサービス化していく昨今、本書は経営の視点から『おもてなし』を解説している点からも貴重な一冊。帯には高貴な紫色の風呂敷の画像が使用されています。『結びの文化』、すなわち日本のおもてなしが『和』の文化の精華であることを象徴する風呂敷をあしらうとは粋な遊びごころですね。また、表紙カバーには桜花、帯を外すと富士山が姿を現します。シンプルなデザインでありながら、著者の『こだわり』が垣間見えます」
こういった「こだわり」を理解して下さるのが不識庵さんの有難いところですが、彼のブログで使われている写真にもセンスの良さが表れています。


風呂敷、桜花、そして富士山!(「不識庵の面影」より)



また、不識庵さんは以下のようにも書かれています。
「一条氏が『おもてなし』をあえて『ジャパニーズ・ホスピタリティ』と表現しているのは、『おもてなし』の精神こそ、世界標準となるべきだという日本人としての矜持の現れでしょうか。冠婚葬祭に象徴される日本文化は、神道・仏教・儒教の三つの宗教のハイブリッドであり、その精華としての『おもてなし』について、実に分かりやすく解説されています」



さらに、不識庵さんは以下のように述べます。
小笠原流礼法免許皆伝にして第二回孔子文化賞の受賞者でもある著者は『礼』とは『人間尊重』と同義であると喝破。しかし、『礼』が形式主義に陥り易いことを熟知している著者は、“こころ”を“かたち”にしていく過程で手段が目的となってしまうこと、『礼法』が古色蒼然としたイメージで捉えられ、その本質が見えにくくなってしまうことを危惧されています。
この問題への具体的な解決策として、一条氏は『礼』が形式主義に流れるのを防ぐために孔子が唱えた『礼楽』に倣い、『慈』と『礼』を結びつけ『慈礼』という新しいコンセプトを提唱されています。
『慈礼』とは“慈しみに基づく人間尊重の心”を意味し、挨拶、お辞儀、笑顔、サービスの提供は、『慈しみのこころ』を添えてこそ、真に『おもてなし』と呼ぶに相応しい接遇になるという提言です。



そして、「全人類が平和で幸福な社会を築いていくための言霊こそ、『おもてなし』、『ジャパニーズ・ホスピタリティ』、そして『慈礼』なのかもしれません。一条氏曰く、“おもてなしの心で『こころのジパング』を目指そう”まさに至言です!」と述べられ、「2020年に開催される東京オリンピックに向け、日本人として是非読んでおきたい一冊!」と締め括って下さいました。
いずれも達意の文章で『決定版 おもてなし入門』を紹介していただき、感謝の念にたえません。3人の方々に心より御礼を申し上げます。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年2月24日 一条真也