世界で最も美しい顔

一条真也です。
毎年恒例の「世界で最も美しい顔100人」ランキングが発表されましたね。
アメリカの映画サイト「TC Candler」が発表するものですが、今年はK−POPグループ「AFTERSCHOOL」のナナが1位に輝きました。


ナナに続く2位は、映画「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツでした。
3位には、映画「それでも夜は明ける」でアカデミー賞助演女優賞を獲得したルピタ・ニョンゴが選ばれました。さらに4位は映画「紀元前1万年」のヒロイン役を務めたアメリカの女優カミーラ・ベル、5位はスウェーデン人歌手のザラ・ラーソンでした。


さて毎年、日本人のランキングが話題になります。
今年は女優の桐谷美玲(25)が日本人トップの8位にランクインを果たしました。彼女は昨年(2013年)が46位、一昨年(2012年)が11位でした。
他にも今年、日本からは石原さとみ(25位)、佐々木希(43位)、AKB48の島崎遥香(50位)の計4人が選ばれました。ちなみに昨年は石原さとみが32位、佐々木希が41位、島崎遥香が56位でした。
うーん、選考の基準が今ひとつわかりませんな。わたしならば、広末涼子上戸彩といった人妻をはじめ、長澤まさみ北川景子新垣結衣吉高由里子比嘉愛未掘北真希瀧本美織などがイイ線行くのではないかと思います。あと、「天使すぎるアイドル」こと橋本環奈ちゃんもいいですね。


昨年は、フランスの女優マリオン・コティヤールが1位に輝きました。
わたしが彼女の存在を初めて知ったのは、映画「エディット・ピアフ 愛の讃歌」で主演したときでした。わたしは、彼女のことを美女というより演技力の優れた実力派女優であると思いました。歌姫ピアフが乗り移ったような鬼気迫る演技に「憑依」という言葉さえ連想したことを記憶しています。実在の人物を演じる俳優とは一種の「霊媒」であるということを知りました。
ブログ「エヴァの告白」で紹介した映画でも素晴らしい演技でした。しかしながら、彼女を「世界最高の美女」というのは違和感がありましたが・・・。


2012年の1位はイギリスの女優エミリア・クラークでした。
HBOのドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のデナーリス・ターガリエン役で知られる人だそうです。わたしは、まったく彼女を知りませんでした。
そして2011年の1位は映画「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンでした。「あのハーマイオニーちゃんが世界一の美女とは!」と、非常に驚いた記憶があります。


考えてみれば、美意識というものは、文化が違えば当然異なるはず。
それを「世界一美しい顔」の統一ランキングが作られる背景には、「美のグローバリゼーション」のようなものがあるのでしょうか。
ミス・インターナショナル」のようなアマチュアが参加するコンテストと違って、プロの女優・歌手・モデルなどを対象とするこのランキングには、各国のエンターテインメント・ビジネスの力関係も関係してくるでしょうね。
過去の美女も含むオールタイム・ランキングなら、どうでしょうか。
風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リー、「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーン、「裏窓」のグレース・ケリーが私的ベストスリーですね。はい。


そうそう、グレース・ケリーといえば、ブログ「グレース・オブ・モナコ〜公妃の切り札」では、女優のニコール・キッドマンがグレースに扮していました。
この映画の舞台は1962年のモナコですが、当時のグレース・ケリーは33歳でした。まさに「女盛り」というか、その美貌は絶頂期でしたが、演じるニコールは撮影当時で46歳だったということです。つまり、ただでさえ13歳も年下の役を演じるのは大変なことなのに、史上最高の美女の「女盛り」を13歳オーバーで演じたということです。これは、いくらニコールの顔面に大量のヒアルロン酸が注入されていたとしても、信じられないことではないでしょうか?いったい、どこまで綺麗なんや、ニコールは!(苦笑)
そのニコール・キッドマンも、1997年と2001年の「世界で最も美しい顔」では堂々の第1位に輝きました。まあ、当然といえば当然ですね。


また、ブログ「ゴーン・ガール」で紹介した映画の主演女優であるロザムンド・パイクを初めて見たとき、わたしはグレース・ケリーの面影を感じました。ロザムンド・パイクは次回のアカデミー主演女優賞の最有力候補だそうですが、あの映画そのものは、アルフレッド・ヒッチコック監督の作品を思わせる上質のスリラーでした。ヒッチコックが最も愛した女優こそ、グレース・ケリーです。彼女をはじめ、「鳥」のティッピ・へドレン、「めまい」のキム・ノヴァク・・・・・・すべて美しいブロンドヘアの持ち主です。「ヒッチコック・ブロンド」という言葉があるぐらい、巨匠ヒッチコック監督はとにかくブロンドの女性が好きだったようです。

わたしなら、ロザムンド・パイクを1位にします!(映画公式HPより)


ブログ「ヒッチコック」で紹介した映画を観れば分かりますが、ヒッチコックの最大のヒット作である「サイコ」のジャネット・リーはわざわざブロンドのカツラをつけています。彼がいかにブロンドにこだわったのかが分かるエピソードですが、おそらくヒッチコックが生きていれば、絶対にロザムンド・パイクを気に入ったに違いありません。そして、じつはヒッチコックと女性の好みがほぼ同じわたしとしては、現在37歳のロザムンド・パイクこそを「世界で最も美しい顔」の1位にしたいです! いや、まったく。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年12月29日 一条真也