月見会

一条真也です。
9日、東京からスターフライヤーに乗って北九州に戻ってきました。その夜、「月の織姫」こと築城則子先生の工房で「月見会」が開かれました。
「月ノリ子」と名乗るほど月が大好きな築城先生が開く月見会は、最高に風流です。まさに、宴そのものがアートであるとさえ思います。


築城先生の工房の前で



わたしは、八幡の猪倉にある工房にお邪魔しました。
すると、すでに宴席の準備が整っており、後は宴を待つばかりでした。
最初の前菜のお皿はいつものように満月をイメージした丸いものづくし。
わたしは、その美しさに目を奪われました。これまで毎回参加させていただいていますが、ホスピタリティ・サービス業に関わる者として大変勉強になります。もちろん、縁側にはススキと団子も飾られていました。


満月をイメージした前菜プレート

月見の支度も万全です



猪倉の工房では不定期に月見会が開催され、「北九州のヤクザな文化人の会」という秘密結社(笑)のメンバーが参加します。このわたしも、秘密結社の構成員の一員なのです。ちなみに、この結社の大幹部は(株)岡野バルブ製造の岡野正敏会長、森川産業(株)の森川満社長のお2人です。
ダンディ・ミドル」こと(株)ゼンリンプリンテックスの大迫益男会長が中幹部、そして不肖わたしが小幹部となっております。
だから、わたしにはボスが3人いるのです。


月見会のようす



今回も、北九州を代表する重要人物の方々が月見会に参加され、美味しいお酒とお料理を堪能されました。わたしも、大迫会長が持ってきて下さった赤ワインをたくさん飲ませていただきました。「魔王」をはじめとした焼酎や各種の日本酒も美味でした。わたしは大迫会長と、日本銀行北九州支店の宮田慶太支店長の間の席に座りましたが、「芸術」と「工芸」についてなど、さまざまなテーマで今夜は激論を交わしました。


京都から取り寄せた「満月」の饅頭

「満月」の饅頭を持って



また、この宴では京都の「満月」という最高に美味な饅頭が出されます。
まるで満月そのものを食べているみたいで素敵なお菓子です。
饅頭の包み紙には「満」というシールが貼られています。森川社長は自身のお名前が「満」であることから、この「満月」をこよなく愛しておられるとのこと。それにしても、満月を見ながら満月を食べるとは、なんという贅沢!


今夜の月の遠景

今夜の月のようす

カンパイ!

庭から記念撮影しました



今夜は雨の心配もなく、猪倉の上空に神秘的な満月が昇りました。
夜も更けてくると月も上へと移動します。
余計な照明のない猪倉の山の稜線が黒いシルエットとなり、満月を中心にシャガールの絵画みたいに幻想的な「青い夜」を浮かび上がらせました。
この上ない絶景に、参加者の方々も大喜びでした。


ギターを弾く村益局長と築城先生



今夜は、築城内科医院院長の築城健義先生とNHK北九州放送局の村益健太局長がギターも演奏して下さいました。築城先生のウクレレは月見会の恒例ですが、今夜はギターにグレードアップです。わたしは、いつもギターに合わせて歌って笑われるという苦い経験をしていますので、今夜は「その手はクワナの焼きハマグリ」といってお断りました。それでも、築城先生が誘って下さるので仕方なく、井上陽水の「能古島の片想い」と「リバーサイド・ホテル」を抑え気味に歌いました♪
抑制のある大人の歌唱法のおかげで、今夜は笑われませんでした。


満月の虹のような光輪



今宵の月はまことに幻想的で、まるで虹のような光輪も見られました。
まことに月は良いもんです。魂を癒してくれます。
月光こそは、最高のグリーフケアの力を持っています。
わたしが月を詠んだ歌を集めた「月のうた」も、よろしければ御覧下さい。


拡大してみると・・・・・・



名月を肴に親しい人たちと一緒に過ごす時間は最高です。
IT社会ですが、こうやって実際に人と人とが会う機会は大切ですね。
ITが進歩するばかりでは、人間の心は悲鳴をあげて狂ってしまいます。
やはり、人が集う機会がたくさんある社会でなければなりません。
今夜も、有意義かつ楽しいひと時を過ごすことができました。
築城先生、今年も素敵な時間を本当にありがとうございました。


この幻想的な月を見よ!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年9月9日 一条真也