錦織は日本の誇りだ!

一条真也です。
東京に来ています。
9日は「中秋の名月」で、これから北九州に戻ります。
今朝は早起きして、錦織圭選手が出場するテニス全米オープン勝戦の行方を追いました。わたしはWOWOWに加入しているのですが、出張先のホテルでは観ることができません。「こんなときに限って・・・」と嘆きながらも、各民放の情報番組で試合の流れをチェックしました。


試合前の錦織とチリッチ

結果はチリッチのストレート勝ちでした



錦織の相手は、第14シードのマリン・チリッチクロアチア)。
錦織とチリッチは、ともに初めて四大大会(グランドスラム)決勝に進出しています。準決勝で錦織は世界ランク1位のノバク・ジョコビッチセルビア)を破り、チリッチはグランドスラム通算17回の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)を破っています。それぞれ大きなサプライズでしたが、両者が激突した決勝戦では、残念ながらチリッチのストレートの圧勝に終わりました。


優勝が決まって喜びのチリッチ



それにしても、チリッチがここまで強かったとは!
やはり世界のレベルの高さを痛感しますね。それでも、これまでの両者の対戦成績は錦織の5勝2敗でしたので、わたしは錦織の優勝を信じていました。かえすがえすも、錦織がいつもの試合運びができなかったのが残念ですが、それも含めてグランドスラムの決勝戦なのでしょう。


ここまで、よく頑張りました!



それでも、錦織は最後までよく頑張りました。テレビでも多くの人たちが言っていましたが、「ここまで、よく来た」と思います。誰が、「世界最強」と呼ばれたジョコビッチを破って決勝に進出することを予想したでしょう?
英ロイター通信は「マラソンマンがジョコビッチを呆然とさせて決勝に進出」と書きましたが、錦織は4時間を超える激闘を2回も制したのです。そのスタミナと粘りは驚異的でした。ロイター通信は「ついに決勝で“アジアの旗”を掲げることになった」という記事も配信し、テニス界の勢力図が書き換えられた日になったことも伝えましたが、彼の決勝進出がどれだけ日本人を勇気づけたことでしょうか?


試合後のインタビューで、感謝の言葉を述べました



最後のインタビューで、錦織選手は優勝できなかった悔しさを正直に述べるとともに、優勝したチリッチを称賛。また、自分を支えてきれたチーム・スタッフやスポンサーへの感謝の言葉を述べ、「申し訳ない」と謝りました。そして最後は「来年もここにやって来ます!」と堂々と宣言しました。
その姿は毅然としており、まことに立派でした。会場全体からも大きな拍手が起こりましたが、まだ24歳の若さである錦織選手が「日本人のこころ」を見事に示したくれたことに、わたしは非常に感動しました。


錦織選手、君は日本の誇りだ!



彼の誠実さ、真摯さが言葉の端々からひしひしと伝わってきました。特に、悔しさに終始せず、感謝の言葉で締めくくったことが素晴らしかった!
錦織圭選手、本当によく頑張った。君は、日本の誇りだ!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年9月9日 一条真也