いよいよ今日は・・・

一条真也です。東京に来ています。お盆休みのスタートということで、東京行きの飛行機はガラガラでしたが、定宿のホテルは超満員です。
いま、日付が13日から14日に変わったところです。いよいよ、今日の夕方から「現代の賢人」である渡部昇一先生との対談がスタートします。


渡部昇一先生の新刊の数々



ここ数日、渡部先生の新しいご著書を10冊以上読みました。
今年に入ってからでも、ものすごい数の本を出されています。
「まさに超人!」と圧倒されますが、わたしも負けずに、そのすべてを読了しました。いずれも大変勉強になる素晴らしい著作ばかりでした。
ますます、渡部先生にお聞きしたいことが増えました。



ブログ「渡部昇一先生」で紹介したように、わたしは7月8日に渡部先生のご自宅を訪問しました。その後、タクシーの中で「わたしと対談していただけませんか?」と不躾なお願いをしたのですが、先生は即座に「わかりました。やりましょう!」と言って下さいました。
対談本の版元は実業之日本社で、タイトルは『永遠の知的生活』(仮題)となりました。対談の総合プロデュ―ス(進行&編集を含む)は「出版寅さん」こと内海準二さんにお願いします。内海さんは、「勇気の人」こと矢作直樹さんとの対談本である『命には続きがある』(PHP研究所)でもプロデュ―サーになっていただきました。

命には続きがある 肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと

命には続きがある 肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと

13日の夕方から、翌日の打ち合わせを内海さんとしましたが、わたしは超大物を相手にするという緊張感にずっと包まれています。こんなに緊張するのは、『魂をデザインする』(国書刊行会)で対談させていただいた山口昌男先生や横尾忠則先生以来ではないでしょうか。
しかし、山口先生や横尾先生のときはせいぜい2時間程度の対談でしたが、今回の渡部先生の場合は単行本1冊分です。しかも、相手は「現代の賢人」にして「稀代の碩学」にして「知の巨人」です!


山口先生や横尾先生との対談時も緊張しました



わたしは悟りました。いくら予習しても、絶対に渡部先生と互角の話をすることは無理です。わたしは、いま51歳ですが、渡部先生が同じ51歳のときに対談したとしても、おそらく横綱と幕下ぐらいの戦力差があったでしょう。
しかも、先生はさらに33年も齢を重ねられ、本を読み続けられ、思索を重ねてこられた84歳の偉大な「賢人」なのです。いや、もはや「仙人」の域に達しておられると言ってもいいでしょう。



そんな方を相手にわたしのようなハナタレ小僧がいくらジタバタしても敵わないに決まっています。それなら、わたしは良き聞き手に徹して、渡部先生から少しでも多くのお話を聞き出したいと思います。出版社の方から「おいおい、一条さんも話してくれないと対談になりませんよ」とツッコミが入るかもしれませんが、それぐらいの謙虚な気持ちで臨みたいと思います。



ところで、ブログ「『週刊現代』取材」に書いたように、わたしは11日に週刊誌の取材を受けました。テーマは「死後の世界」でした。その原稿を一応チェックさせてほしいとお願いしていたのですが、編集担当者から14日の午後に送りますので、午後9時までにお戻し下さい」とのメールが来ました。その時間はちょうど渡部先生との対談の最中ですので、困りました。



AKB48の“ぱるる”みたいな顔でしばらく困っていたら、新しいメールが届きました。それには、「実は取材をさせていただいた企画が、今日になり、見送りになってしまいました。貴重なお時間をいただいたにも関わらず、申し訳ありません。そのため、明日お送りする予定だったコメントの確認もなくなりました」と書かれていました。おいおい!


額に入れて編集部に送ってあげたい!(微苦笑)



メールの最後には「本当に申し訳ありません。ご理解いただけますと幸いです。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」とありました。
取材に立ち会った広報担当者に知らせると、「ありえないことです。こんな非礼なことは許せません! まったく困った方々です。しかし、お天道さまは、見てござる、捨ておきましょう!!」というメールを送ってきました。
それにしても、一度ならず二度までも直前で企画をボツにする思い切りの良さには驚きました。わざわざ北九州まで取材に来たのに! わたしはもう名言ブログ「佐久間進(13)」で紹介した「礼儀八美道」を額に入れて、「週刊現代」の編集部にお送りしようと思いましたね。もちろん冗談です。(笑)



わたしが最初に読んだ渡部先生の本は『知的生活の方法』ですが、この名著も「週刊現代」も、ともに講談社の出版物というのが面白いですね。
いずれにしろ、週刊誌はもういいです。懲りました。
今日は、新聞社の方とも頻繁にやりとりをしました。ブログ「日経新聞取材」で紹介した「こころのページ」のインタビュー記事の確認などをさせていただいたのです。こちらは、誠意をもってきちんと対応していただきました。
それにしても、いよいよ憧れの渡部先生と語り合えるなんて、本当に夢のようです。一足先に、夢の中で対談のリハーサルをしたいと思います。
それでは、おやすみなさいzzz


渡部先生、よろしくお願いいたします!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年8月14日 一条真也