月へ届ける

一条真也です。
ブログ「宇宙葬のカリスマ来る!」で紹介したように、先月30日、「宇宙葬のカリスマ」ことエリジウム・スペース社のトーマス・シベCEO、および「宇宙葬の仕掛人」こと同社事業開発担当役員で(株)スペースシフトの金本成生社長が北九州市サンレー本社に来社されました。トーマスCEOや金本社長とは、月面葬などについて具体的な打ち合わせをしました。


「スポーツ報知」7月4日号



すると、今朝の「スポーツ報知」に「GReeeeN 月へ歌届ける」という記事が出ていました。「GReeeeN、新曲月へ打ち上げる! 2045年開封予定のタイムカプセルにCD」という見出しで、次のように書かれています。
「4人組グループ『GReeeeN』の新曲が来年末、人類史上初挑戦として月へ行くことが3日、分かった。今年5月に発足した民間による月面到達プロジェクト『ルナ ドリーム カプセル プロジェクト』の主題歌に起用されることが決定し、新曲がロケットに乗る。1969年、人類が月に到着して約半世紀。ついに音楽が乗り込む時が来た。2007年のデビュー以来、顔出しNGで活動し続けるなど独自路線を貫く4人が、月へ音楽を届ける」



月面到達プロジェクトについて、記事は以下のように説明しています。
「地球の衛星である月は38万4400キロメートルの距離にある。アポロ11号が4日間かけて到達し、アームストロング船長が星条旗を立てたのが1969年のこと。だが、72年にアポロ17号が訪れて以降、誰も人類は訪れていない。そんな月に曲が行く企画が立ち上がった。今年5月、民間企業の連合による月面到達プロジェクト『ルナ ドリーム カプセル プロジェクト』が発足。将来、月に人類が住むことを想定してタイムカプセルを埋める計画だ。新曲が入ったカプセルを積んだ無人ロケットは、来年10月に米フロリダから打ち上げ予定。タイムカプセルは30年後の2045年に開封予定で、月に住む人類が家の中か、どこか空気のある環境で曲を聴いてくれることが期待される」



また、記事には以下のようなプロジェクトの課題も書かれています。
「真空環境の宇宙へ物を持ち出す場合、素材によってはガスを放出するため、米国航空宇宙局(NASA)は規定を設定。プラスチックと樹脂でできたCDはそれをクリアする必要がある。また月面温度はマイナス170〜110℃と差が激しく、CD内のデータが破壊される危険性も。これらの壁をどうするのか。現在、CDをガラスで作る案も浮上するなど研究している」



さらに、記事には次のように書かれています。
「今後、新曲を手がけるGReeeeNの4人は『とうとう音楽も地球を出て行く時代になった。僕たちが子供の頃には想像もできなかったイベント』と夢のプランに胸を躍らせている。『この音が地球外で聴かれるのか、未来の人が聴くのか、はたまた自分たちも聴くことができるのか。夢は広がるばかりです』と想像をふくらませている」
いやあ、夢のある話ですね。新曲もいいですが、GReeeeNならば、名曲「キセキ」がこの壮大なプロジェクトに最もふさわしいのでは?



記事の最後には、「メッセージも」として以下のように書かれています。
「○・・・タイムカプセルには、曲と一緒にプロジェクトのホームページ(http://lunar-dream.com)で集められたメッセージも入れられる。
メンバーも送っており、リーダーのHIDE(34)は「涙に寄り添うメロディ 明日を共に生きる言葉 そんな唄で溢れる地球」と初めて直筆メッセージを公開。また、プロジェクトに参加する大塚製薬は、月に水があることを見越してスポーツドリンクの粉も同封する」


エリジウム・スペース社のトーマスCEOと



この「今年5月に発足した民間による月面到達プロジェクト『ルナ ドリーム カプセル プロジェクト』」とは、エリジウム・スペース社のトーマスCEOが語っていたプロジェクトと同じような計画だと思われます。同じロケットを使用する可能性がきわめて高いのです。
エリジウム・スペース社に対しては、ぜひサンレーもプロジェクトに参加し、月面に届け物をしたいとい旨を伝えてあります。故人の遺骨を月へ届ける月面葬と同様に、後世の人類へのメッセージを月に届ける行為が流行し、いずれ宇宙時代の文化として定着するかもしれません。


ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)

ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え (幻冬舎文庫)

慈経 自由訳

慈経 自由訳

大塚製薬がスポーツドリンクの粉ならば、ムーン・ハートピア計画の実現を目指すサンレーは月と深い関わりを持つ拙著『ロマンティック・デス〜月を見よ、死を想え』(幻冬舎文庫)や『慈経 自由訳』(三五館)などを月面に届けたいと考えています。もちろん、わたしのメッセージも送る予定です。
タイムカプセルもいいですが、月にメッセージを届けておけば、たとえ地球が滅亡しても安心です。いつの日か、宇宙人あるいは未来の地球人がメッセージを読んでくれるかもしれないと思うとワクワクしますね。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年7月4日 一条真也