孔子像

一条真也です。
わたしは、紀元前551年に生まれたとされる孔子を人類史上で最も尊敬しています。もちろん、ブッダやイエスも偉大ですが、孔子ほど「社会の中で人間がどう幸せに生きるか」を考え抜いた人はいません。


人類史上で最も孔子を尊敬しています



さて、いつも当ブログを読んで下さっている方はすでにご存知でしょうが、わたしは大の銅像好きです。全国各地の名所旧跡を訪れて銅像を見つけると、一緒に記念撮影をせずにはおれません。さまざまな銅像が全国各地にありますが、銅像といえば聖人や偉人がモデルになっています。
中でも、わたしにとって最高のモデルはやはり孔子です。


湯島聖堂の巨大孔子



ブログ「孔子との対話」でご紹介したとおり、湯島聖堂に建立されている巨大な孔子像は、孔子をこよなく敬愛するわたしにとっては、たまらない存在です。東京に行った際に、時間を見つけて時々訪れるようにしています。


湯島聖堂孔子像とともに


ブログ「湯島聖堂」でも紹介しましたが、この孔子像は昭和50年(1975年)に中華民国台北市のライオンズ・クラブから寄贈されたもので、高さ4.57メートル、重量は約1.5トン! おそらく世界最大ではないでしょうか。


湯島聖堂孔子像の前で・・・



日中対立が最も深刻化した2010年9月24日にここを訪れ、わたしは孔子像と魂の会話を行いましたが、今年5月21日に久しぶりの再会を果たしました。その時も孔子の顔を見上げながら色々と考えました。心の中で、孔子と対話したのは言うまでもありません。


足利学校孔子像を発見!!

足利学校孔子像の前で



ブログ「孔子の木」に書いたとおり、わたしは京都にある幕末維新ミュージアム「霊山歴史館」で「孔子」の名を冠する楷の木を知って以来、この木が植えられている孔子ゆかりの聖地を探訪しています。ブログ「旧閑谷学校」で紹介した施設には残念ながら室外に「孔子像」は建立されていませんでしたが、ブログ「足利学校」に書いたように、ここでは見事な孔子像を発見しました。当然ながら記念撮影を行いました。もちろん、同じポーズで。


足利学校孔子廟」の珍しい孔子坐像



足利学校には、本堂の他に「孔子廟」があったとされています。寛文8年(1668年)、徳川幕府四代将軍家綱の時に造営されたもので、中国明時代の聖廟を模したものと伝えられています。現在の足利学校の「孔子廟」には、珍しい孔子坐像が祭られています。


足利学校「方丈」の聖人像



また、足利学校の方丈の脇玄関には、孔子をはじめ、孟子などの聖人たちの像も並べられていました。孔子孟子を尊敬してやまないわたしのような人間には、たまらない場所です。もう、聖人像を眺めているだけで、うっとりしてしまいます。こんな環境の中で儒学を学ぶなんて、なんと贅沢なことでしょうか!



このように孔子ゆかりの地には「孔子廟」があり、そこには孔子の像が祭られているのです。湯島聖堂しかり、閑谷学校しかり・・・まだ訪れていませんが、佐賀にある多久聖廟にも孔子像があると聞いています。


これが、四大聖人フィギュアだ!!



孔子像といえば、ブログ「四大聖人フィギュア」に書いたように、「平成心学」を掲げ、あらゆる宗教の平和的共存を願うわたしは、なんとか多くの日本人が孔子を含む四大聖人に親しめるように、フィギュアを作ることを思いつきました。四大聖人とは、仏陀孔子ソクラテスイエス・キリストの4人のことです。諸般の事情で世に出回ることなく終わってしまいました。しかし、いま改めてフィギュアを眺めると民芸品のような温もりを感じさせますね。いずれ、機会があれば再挑戦してみたいものです。


右手に孔子像、左手に松陰像を持って

孔子文化賞の授賞式で頂戴した副賞です



さて、わたしの手元には、ブログ「平成心学塾」で紹介した湯島聖堂で求めた「木彫りの孔子像」、そして、ブログ「孔子文化賞の副賞」で紹介した「黄金の孔子像」があります。それらの手元にある孔子像を前に、あることに気づきました。孔子を祀る聖廟には、必ず「孔子像」があるのです。


「平成の寺小屋」こと天道館の外観

天道館孔子


6月18日、サンレーの「創業守礼」のシンボルである「天道館」に、究極の平和思想とも言える孔子の教えを広める一環として「孔子の木」の植樹が行われました。これに合わせて孔子像も建立し、除幕式を行いました。けっして大きな像ではありませんが、「北九州のミケランジェロ」と呼ばれる名工・三島平三郎氏による入魂の孔子像です。ブログ「オリンポスの神々に見守られて」ブログ「七福神」ブログ「河童」で紹介した珠玉の彫刻群もすべて三島氏の手による作品です。ぜひ一度見に来られて下さい。


天道館孔子像と



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年6月18日 一条真也