國學院大學オープンカレッジのお知らせ

一条真也です。
民俗学など“儀式文化研究”のメッカである國學院大學からのお知らせです。「國學院大學オープンカレッジ」では、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会・互助会保証株式会社の共催で、オープンカレッジ特別講座「豊かに生きる ――人生儀礼の世界――」を開催いたします。


2014 國學院大學オープンカレッジ」表紙


豊かに生きる――人生儀礼の世界――



コーディネーターは、國學院大學の石井研士教授(宗教学)で、わたしも第5回の「終活を考える」に出講いたします。互助会保証の藤島社長との対談形式の講座ですが、ブログ「儀式文化創造シンポジウム」で紹介したイベントで石井先生、藤島社長のお二人とご一緒させていただきました。


儀式文化創造シンポジウム」のようす


國學院大學の石井研士教授


互助会保証の藤島社長と



共催 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会・互助会保証株式会社
國學院大學オープンカレッジ特別講座
「豊かに生きる ―人生儀礼の世界―」


コーディネーター/國學院大學 教授・博士(宗教学) 石井研士
【専門分野】宗教学・宗教社会学



【講座内容】
人生は、今や、80年となりました。私たちはただ歳を重ねていくだけではなく、区切り目毎に人生を祝う儀礼を行ってきました。安産祈願、初宮参り、お七夜、五十日祝、初誕生、初節句、七五三といった出産・生長を祝う儀礼、大人の仲間入りをする成人式と人生の節目である結婚式、そして、人はしだいに老いていき、還暦や周年を祝ってもらう。他にも、節目としての厄年や結婚記念日も行います。最後には、亡くなり、葬儀を行い、ご先祖様の仲間入りをする。・・・
しかし、戦後、儀礼は形式と受け止められ、ずいぶんと形骸化してしまったのではないでしょうか。成人式は20歳になったお祝いではあっても、大人としての自覚が生まれるかどうかはわかりません。結婚式も、近年は挙式するカップルが急減しています。そして、葬儀の様式が多様化しました。従来にはない新しい葬送やお墓の形態が見られるようになりました。無縁社会という寒々しい言葉は社会の中で残響し、終活という言葉は広く知られるようになりました。私たちは、今一度、儀礼文化のあり方を考えることによって、豊かな人生を取り戻すことができるのではないでしょうか。私たちの人生を、儀礼文化から考え直します。




■講座日程・内容
●第1回  5月20日(火)14:30〜16:00
「豊かに生きる:人生儀礼の世界(講座の紹介と展望)」
國學院大學教授 石井研士

●第2回  6月24日(火)14:30〜16:00
「生まれる:誕生と生育」 宗教民俗学者 田口祐子

●第3回  7月15日(火)14:30〜16:00
「大人になる:成人式と結婚式」 國學院大學教授 石井研士

●第4回  10月21日(火)14:30〜16:00
老いる:還暦と周年祝い」 國學院大學教授 新谷尚紀

●第5回  11月11日(火)14:30〜16:00
「終活を考える:対談」
互助会保証株式会社社長 藤島安之
作家・北陸大学客員教授 一条真也
司会:石井研士


※司会進行:松本昌子
國學院大學大学院博士課程後期 神道学・宗教学専攻)

■時間帯 / 14:30〜16:00
■単位数 / なし
■受講料 / 10,000円
■申込締切/ 【先着順受付】3月26日(水)
【テキスト】資料を配布します



このような大学のオープンカレッジを冠婚葬祭互助会業界が共催することは初の試みであり、社会的にも大きな意義があるものと考えます。わたしも、業界の代表として恥じないよう、気を引き締めて当日に臨みたいと思います。
首都圏にお住まいの方は、ぜひご参加をお願いいたします。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年3月5日 一条真也