さらば、大滝詠一!

一条真也です。
いよいよ大晦日の夜になりました。
今年も多くの方々の訃報に接しましたが、本日、ミュージシャンの大滝詠一さんが亡くなられたことを「Yahoo! ニュース」で知り、驚きました。30日の午後、東京都瑞穂町の自宅で解離性動脈瘤で亡くなられたそうです。65歳でした。


「Yahoo! ニュース」より



大滝さんは岩手県江刺郡梁川(現奥州市)生まれ。
1968年に早大に入学後に細野晴臣さんらと知り合い、70年「はっぴいえんど」としてデビューしました。自身のレコード・レーベル「ナイアガラ」を立ち上げたほか、山下達郎大貫妙子が所属していたバンド「シュガー・ベイブ」のプロデュースなどを行っています。81年に発表したシングル「君は天然色」がヒット。同曲が収められたアルバム「A LONG VACATION」もヒットしました。このアルバムは、「第23回日本レコード大賞・ベストアルバム賞」を受賞しています。
松田聖子さんのアルバムプロデュースなどでも話題になりました。


わたしは学生時代から大滝さん、および大滝さんが率いたナイアガラトライアングルの大ファンで、ドライブの際にはいつもカーステレオで流していました。
サザンやユーミンと同じくらい、よく聴いたのではないでしょうか。詳しくは、ブログ「ナイアガラ・トライアングル♪」ブログ「A面で恋をして」をお読み下さい。
ナイアガラトライアングルに参加したミュージシャンの佐野元春さんは「大滝詠一さんが亡くなりました。日本の音楽界はひとつの大きな星を失った。でもその星は空に昇って、ちょうど北極星にように僕らを照らす存在となった。大滝さん、ありがとう。ご冥福をお祈りいたします」とコメントされています。


97年に発表した12年ぶりのシングル「幸せな結末」も大好きでした。
はっぴいえんど」の同義語であるこの歌ほど、結婚式にふさわしい歌はないと思います。当時、社員の結婚式などでもよく歌った記憶があります。この歌が主題歌だったフジテレビのドラマ「ラブジェネレーション」も懐かしいですね。
あのドラマではガラスのリンゴが重要なアイテムで、ラストシーンでも主演の木村拓也松たか子が二人でガラスのリンゴを持っていました。亡くなった大滝さんは「リンゴを食べていて喉に詰まらせた」と家族の方が話されているそうですが、それを知ったわたしは「ラブジェネ」のガラスのリンゴを連想しました。



大滝さんの音楽は、非常にオシャレな印象が強かったです。
片岡義男村上春樹の小説、わたせせいぞうの「ハートカクテル」にも通じるアメリカ的ノスタルジーを感じさせる世界を形成していたように思います。わたしは、特に「君は天然色」「恋するカレン」「さらばシベリア鉄道」が好きでしたね。学生時代、大滝さんの音楽はたまらなくオシャレで、ハートフルでした。



来年3月21日には84年3月21日発売のヒットアルバム「EACH TIME」の30周年を記念して、「EACH TIME 30th Anniversary Edition」の発売が予定されていました。発売されたら、絶対買います! 
今年の大晦日ベートーヴェン「第九」ではなく、伝説の名盤「A LONG VACATION」を聴いて年を越したいと思います。わたしの青春を彩ってくれた永遠のハートフルシンガー・大滝詠一さんのご冥福を心よりお祈りいたします。合掌。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年12月31日 一条真也