東京五輪決定

一条真也です。
2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定しましたね。
世界が日本という国を認めてくれました。本当に良かったです。
東京がオリンピックを開催するのは1964年以来、56年ぶりとなります。
Yahoo!JAPANは号外を出しました


Yahoo!JAPANの号外



また、日本テレビ系(NNN)は8日10時6分に「東京 得票60票でイスタンブールに圧勝」という記事を配信しました。
その記事には、以下のように書かれています。
「2020年のオリンピック・パラリンピック開催地を決めるIOC(=国際オリンピック委員会)の投票が日本時間8日未明、行われ、東京が開催地に選ばれた。
投票はIOC総会が開かれているアルゼンチンのブエノスアイレスで日本時間8日午前3時45分に始まった。1回目は94人の委員が投票。立候補している東京、イスタンブールマドリードのうち東京が42票を得て1位だったが、過半数には至らず、最下位だったマドリードを除外して東京とイスタンブールの間で決選投票が行われた。結果は日本時間8日午前5時過ぎに発表された。決選投票での東京の得票は60票で、イスタンブールの36票を大きく上回る圧勝だった」


さて、オリンピックというものに対して、わたしは大きな想いがあります。
1992年にスペイン・バルセロナ夏季五輪が開催されたとき、わたしは「産経新聞」に「冷戦終結後の五輪」というタイトルで寄稿したことがあります。
その文章は、『ハートビジネス宣言』(東急エージェンシー)に収録されています。
その冒頭に、わたしは「今年(1992年)のオリンピックは湾岸戦争で亡くなった人々の霊をなぐさめる壮大な葬儀という非常に重要な意味を持つと思う。また、両大会は東西の冷戦終結後、初のオリンピックとして長く記憶にとどめられるだろう」と書きました。


産経新聞」1992年1月22日朝刊



また最後には、わたしは次のように書いています。
「言うまでもなく、オリンピックは平和の祭典だ。
ノーベル平和賞受賞者で第7回アントワープ大会の陸上銀メダリストでもあるイギリスのノエルベイカーは、オリンピックを『核時代における国際理解のための最善のメディア』と述べた。古代のオリンピア祭典は民族統合のメディアとして利害の反する各ポリスの団結を導いた。現代のオリンピックは世界の諸民族に共通する平和の願いを集約し、共存の可能性を実証しながら発展を続けている。最大のコンセプトは、やはり『平和』。われわれ宇宙船地球号の全乗組員は、諸宗教を超える普遍的な『平和教』の信者であるべきだ。4年に1度のオリンピックからその未来宗教が垣間見える」
あれから、もう四半世紀近くが経過したわけですが、わたしの考えはまったく変わりません。誰が何と言おうが、オリンピックは平和の祭典です。
けっして経済効果の起爆剤でも、ナショナリズム高揚の場でもありません!


ブログ「ピースとハイライト」で紹介した歌には「希望の苗を植えていこうよ 地上に愛を育てようよ 未来に平和の花咲くまでは憂鬱(ブルー)♪」という歌詞が出てきますが、みんなで歌いたい気分ですね。
世界の平和をみんなで夢見るための最高の舞台が、2020年の東京オリンピックになれば最高です。中国や韓国はもちろん、北朝鮮の選手団もぜひ日本にやってきてほしいです。東京五輪決定の速報をテレビで観ながら、わたしは「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治の言葉を思い出していました。これから、ブログ『「助けて」と言えない』で紹介した本の出版記念講演会へ行ってきます。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年9月8日 一条真也