富士山の世界遺産登録

一条真也です。
「日本一の山」がついに世界から認められました!
カンボジアプノンペンで開かれているユネスコ世界遺産委員会で、22日の午後、富士山が世界遺産に登録されることが決定したのです。
世界遺産の登録までは足かけ20年で、じつに長い道のりでした。
なお今回、除外勧告を受けていた三保松原も一緒に登録されます。


ヤフー・ジャパンでは「日本の誇り、富士山。」というサイトをアップしていますが、なんといっても富士山は日本人の「こころ」のシンボルです。
数多くの芸術作品の題材とされ、芸術面でも大きな影響を与えました。
わたしは、学生時代に富士山に車で登ったことがありますが、とても神聖な気分になれました。また、飛行機の機内や新幹線の車内から富士山の勇姿を見るたびに、元気になれるような気がします。



富士山は「芸術の源泉」であるとともに「信仰の対象」でもありました。
古来より霊峰とされ、日本人の信仰の対象になってきました。特に浅間大神が鎮座するとされた山頂部は神聖視されました。富士山修験道の開祖とされる富士上人によって、修験道の側面も築かれ、登拝が行われるようになりました。
いわゆる「富士信仰」が生まれ、「富士講」などが派生します。



わたしは、富士山の雪に覆われて白くなった山頂部を見るたびに思うことがあります。それは、「真理はひとつ」ということです。
新刊『命には続きがある』(PHP研究所)では、東京大学医学部大学院教授で東大病院救急部・集中治療部長の矢作直樹先生と「宗教」の問題について語り合いました。矢作先生は登山家でもありますが、わたしたちは山の頂が1つだが、そこに至る道はいくつもあるということを確認しました。その道というのが仏教やキリスト教イスラム教といったさまざまな宗教であり、「幸福」という名のそれらの目的地こそ富士山の山頂ではないかと思います。
登るルートは複数でも、富士山の頂上は1つなのです。



日本人は、桜と美人と富士山を好みます。
桜は散ってしまうし、美人は薄命、富士山の雄大な姿はいつも眺められるわけではありません。はかないものほど美しく、見る者の心を打つのでしょう。
そして、日本には四季というものがあります。春夏秋冬・・・・・それぞれの季節は、富士山を背景として一段とその輝きを増すのです。わたしは、四季がある日本、富士山のある日本に生まれたことを心から誇りに思います。
そして、20年に1度の伊勢神宮の御遷宮、60年に1度の出雲大社大遷宮にあたる今年、富士山が世界遺産に登録されて、本当に良かったです。
そのうち、「日本一の山」富士山に行ってみたいと思っています。


また、富士山の青木ヶ原樹海も一度訪れてみたいです。
いわゆる「自殺の名所」とか「心霊スポット」とされる場所ですね。
わたしは、「富裕層」などよりも「浮遊霊」に関心があります。
樹海の浮かばれない魂を鎮めるために、かの地で鎮魂と慰霊の歌を詠みたいです。そして、「あなたたちは亡くなられました。どうか、成仏されて下さい」ということを伝えたいです。最近、「供養こそわが務め」ではないかと思えてきました。


命には続きがある 肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと

命には続きがある 肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年6月22日 一条真也