一条真也です。
たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「役」です。



人も会社も、社会の役に立つことが何よりも大事です。わたしは、単なるボランティア精神ではなく、社会や人々の役に立つことをすればビジネスでも必ず成功できると確信しています。いくらユニークな商品を開発しても、それを使って喜ぶ人がいなければ社会的な価値は生まれません。たとえ日常的にありふれたものでも、それを必要とする人がいれば、そこに大きな需要が生まれます。ですから、多くの人々が待ち望んでいることを目標にする方が成功しやすいのは当然の話なのです。



例えば、宅配便が登場する以前は、今日出した荷物が明日届くとは誰も考えませんでした。それが1日で届くようになると、生活の利便性は飛躍的に高まり、ビジネスのスピードも一気に上がりました。コンビニエンスストアも、わたしたちのライフスタイルを大きく変えました。夜遅くまで簡単に生活必需品が手に入ることによって、多くの人々が助かっています。これらの事業は、今や社会的なインフラになっています。いかに潜在的な需要が大きかったことかに驚かされますが、それだけ人の役に立つビジネスであったから成功したのです。



このように会社とは社会の役に立つために存在しているとさえ言えますが、その会社はさまざまな役割を果たす部門および社員から成り立っています。日本電産社長の永守重信氏は「会社とは終わりのないドラマ」だと言います。最初はまったくの白紙状態から、スタッフを集めてどんなドラマをつくるのかというイメージを描き、シナリオをつくってキャストを選んでいきます。演劇やテレビのドラマなら本番が終わればそれですべて終了ですが、会社の場合はエンドレスで、毎日がリハーサルと本番の繰り返しです。

 

 

各部門や社員1人ひとりには、ドラマと同じように役が与えられます。その役を見事に演じ切った人は喜びや満足感も大きくなりますが、全員の心が一体化すれば、それよりもはるかに大きな感動があります。しかしながら、その中に1人でも「どうせ、つくりものだから」と手を抜いたり、照れながら演技するような人間がいると、すべてはぶち壊しになってしまうのです。



それでは、ドラマの照明や音響に相当する会社における部門とは、いったい何でしょうか? 永守氏いわく、利益を生み出すのは製造部門、会社の将来をつくり出すのは技術開発部門、会社を成長させるのは営業部門、よい会社に導くのは間接支援部門、会社を強くするのは経営者だそうです。なるほど、非常に説得力がありますね。ならば、経営者とは誰よりも名演技のできる役者とならなければならないと言えるでしょう。なお、「役」については、『龍馬とカエサル』(三五館)に詳しく書きました。

 

 

2023年3月23日 一条真也

 

一条真也です。
たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「標」です。



ゲーテは「目標に近づくほど、困難は増大する」と言いましたが、シラーは「人は大きな目標を持ってこそ、自ずから大きくなる」と語りました。1954年、アメリカのイエール大学で「財産目標」に関する調査が行なわれました。調査の結果、「鮮明な目標を持つ」人は全体の三%しかいませんでした。「願望に近い、大まかな目標にある」人も全体の11%にすぎませんでした。



これに対して、「目標のない」人はなんと86%もいました。この調査から20年後、その学生たちが卒業後どのようになったのか、という趣旨で再び調査がなされました。すると、「鮮明な目標を持つ」と答えた3%の卒業生の財産合計額が、残りの97%の卒業生の財産合計額よりも多かったという報告が出たのです。「成功者は、全人口の3%」とよく言われるのは、この有名な調査結果に起因しています。



これに対して、経済学者のV・パレートは、所得分布の不平等を示すためにある法則を用いました。それが「80・20の法則」あるいは、パレートの法則と呼ばれるものです。例えば、あなたが持っているハンカチやネクタイのうち、あなたが好んで使うのは、全部のなかの20%であり、残りの80%はあまり使いません。



営業を例にとれば、総売上の80%は、20%の営業マンによって達成されています。あるいは、顧客の20%が、総売上の80%を占めています。時間でいうなら、優先度の高い仕事の20%が、時間消費量の80%を占める。このような魔法のような比率把握がパレートの法則です。わたしは自社の目標を定めるうえで、この「80・20の法則」をいつも活用することを心がけています。

 

「標」といえば、ベンチマーキングも思い浮かびます。業務プロセスに着眼して、他社の優れた事例を分析し、自社の業務効率向上へとつなげる経営手法です。同じプロセスに関する最高の優良事例はベスト・プラクティスと呼ばれます。でも、GEやサウスウエスト航空は成功したようですが、日本企業はベンチマーキングに関してはあまりうまくいっていないようです。

 

リーダー個人の「標」としては、憧れの人物を目標にするというのがあります。どれほど多くの経営者が松下幸之助をめざしてきたことでしょうか。そして歴史上の人物を指標にする者もいます。ハンニバルカエサルアレクサンドロスを標とし、徳川家康源頼朝を標にしたといいます。そういった目標となる人物こそ、リーダーにとって不可欠なものかもしれません。なお、「標」については、『龍馬とカエサル』(三五館)に詳しく書きました。

 

 

2023年3月22日 一条真也

侍ジャパン、世界一!

一条真也です。侍ジャパンがやりましたね!
WBC2023(第5回ワールド・ベースボール・クラシック)決勝は、日本代表が3-2でアメリカ代表を下しました。9回表のマウンドに立った「二刀流」の大谷翔平選手は、見事に大会MVPに輝きました。

WBC2023決勝戦(prime video)


侍ジャパン・最後の決戦!(prime video)

 

2連覇を狙うアメリカを撃破して、日本は3大会ぶり3度目の世界一となりました。休日の昨日、試合開始時間の午前7時を午後7時に間違えるという大失態をおかしてLIVE放送を見逃したわたしは、今朝は会社の社長室で仕事をしながらアマゾン・プライムビデオで観戦しました。


アメリカ代表のスタメン(prime video)


日本代表のスタメン(prime video)


ついに村上が本塁打を放つ(prime video)


日本が追いついて1ー1に(prime video)


ヌートバーの犠牲打で1点勝ち越し(prime video)


このツーショットも見納め(prime video)

 

22日の日本時間午前8時25分、米マイアミのローンデポ・パークで決勝戦が開始。2回、先発の今永がターナーに先制弾を許しましたが、その裏に村上宗隆が今大会1号となる特大の右越え本塁打で1-1の同点に。その後、1死満塁からヌートバーの1ゴロの間に三塁走者が生還して勝ち越しました。4回裏には岡本和真が左中間へソロ本塁打を放って1点を追加。投手陣は先発・今永から確実にバトンをつなぎました。


岡本がソロ本塁打を放つ(prime video)


これで2点勝ち越し(prime video)


ダルビッシュ登板!(prime video)


本塁打を打たれて1点差に(prime video)


そして、大谷登板!(prime video)


最後はトラウトを三振に!(prime video)

8回から6番手で登板したダルビッシュはシュワバーに本塁打を許し、3-2に。しかし、その後はなんとかダルビッシュが凌ぎました。そして9回表は大谷翔平が登板。先頭打者をフォアボールで出すも、直後のダブルプレーで2アウト。最後は、大谷と同じエンゼルスの同僚であるマイク・トラウトを空振り三振に抑え、胴上げ投手となりゲームセット。劇的なフィナーレとなり、侍ジャパンが3大会ぶりに世界一となりました。


三振を取って雄たけびを上げる大谷(prime video)

歓喜侍ジャパン!(prime video)

わたしは、小学生から高校生の間は大の巨人ファンで、長嶋や王や張本を応援していました。毎日のようにテレビで野球観戦していましたが、大学に入ってからは興味を失いました。近年は、日本人の名選手が次々にメジャーリーグに移籍することもあって、まったくプロ野球は観戦しなくなりました。しかし、今回のWBCで野球の魅力をもう一度思い出しましたね。


14年ぶりに日本優勝!(prime video)


おめでとう、侍ジャパン!(prime video)

 

侍ジャパンの各選手の活躍というか、生き様にも感銘を受けました。史上最年少の三冠王として多大な期待を背負った村上選手は不振をきわめましたが、準決勝では逆転サヨナラ打を放ち、決勝ではホームランを打ちました。彼には「レジリエンス」の神髄を見せてもらいました。最後はダルビッシュ投手&大谷投手の黄金リレーが実現しましたが、2人とも苦境にありながらも、見事に持ち前の実力を発揮し、最後は「世界一」の栄光を掴んだのです。


高校時代の目標を達成した大谷(prime video)

 

大谷選手は、岩手・花巻東高3年生のとき、野球部で配られた「人生設計シート」の27歳の欄に「WBC MVP」と書き込んだそうです。彼は、自らの能力を信じ、二刀流という誰も歩んでいない道を切り開きました。人生設計から1つ歳を重ねた28歳のスーパースターは、本当にそのシート通りに目標を達成したのです。あまりにも偉大ではありませんか! 今回は、彼らに多くの学びと喜びを与えてもらいました。ありがとう、侍ジャパン! おめでとう、侍ジャパン! そして、今日は長女の誕生日です。こちらも、おめでとう!



2023年3月22日 一条真也

アミーゴと最高試合!

一条真也です。
痛恨のミスでした。21日にWBC2023の準決勝・日本対メキシコ戦が行われることは知っていましたが、午後7時からだと勘違いしていたのです。この日、早起きはしていたのですが、執筆中の『ウェルビーイング?』『コンパッション!』の原稿を書いていたのです。


準決勝は日本vsメキシコ(prime video)


侍ジャパンのクリーンナップ(prime video)

 

すると、昼頃に知人からLINEが入りました。何気なく見たLINEのメッセージには、「今日のWBCすごかったですね!」と書かれていました。なんと、試合開始は午後7時ではなく、午前7時だったのです! 大ショック! ガックリ! 昼食後、アベマプライムビデオで試合のポイントを観直しましたが、近来稀に見る凄いゲームでした。ああ、これはLIVEで観戦したかった!


まさに史上最強チーム!(prime video)


先発の佐々木が被弾!(prime video)


吉田が同点3ラン!(prime video)


ここで追いつく!(prime video)

 

この試合、最初はもどかしい展開でした。4回に先発の佐々木朗希が3ランを被弾。6回までは打線も沈黙して得点を奪えませんでした。5回からは2番手で山本由伸が登板し、何とか無失点で踏ん張りました。3点を追う7回に4番バッターの吉田正尚が右翼ポール際へ同点の3ランを放ちました。「追いついたのでここから勝ち越しましょう。お待たせしました」と興奮気味に振り返りました。


9回裏に先頭の大谷が二塁打!(prime video)


さあ、俺に続け!!(prime video)


村上がサヨナラ二塁打!(prime video)


日本、準決勝を制す!(prime video)

 

直後の8回に山本、湯浅が踏ん張りきれず2失点。再び追う展開となりました。8回に代打・山川穂高の左犠飛で追いつき、なおも2死一、二塁のチャンスを作りましたが、近藤健介が見逃し三振で嫌なムードに。それでも、9回表は大勢が無安打無失点の好投で流れを呼び込みました。9回裏、先頭バッターの大谷が初球を強打して二塁打。続く4番の吉田が四球。2人の走者を置いた村上宗隆が、劇的な逆転サヨナラ二塁打を放ちメキシコに逆転勝利。よくやった、村上。さすがは、史上最年少の三冠王だ!

インタビューに答える村上(prime video)

栗山監督と抱き合う村上(prime video)

村上は、試合後インタビューで「何度も三振をして、何度も悔しい思いをして、その中でチームメイトがすごい、点を取ってくれて、助けてくれて。最後に打席が回ってきた。最後、僕が決めましたけど、本当にチーム一丸となった勝ちかなと思っていますし、期待に応えられてよかったです」と劇的な一打を振り返りました。不振続きだった村上を起用し続けた栗山秀樹監督も立派でした。この日もバットが振るわなかった村上はバントも頭をよぎりましたが、栗山監督の「任せた」の一言で腹を括ったそうです。試合後に2人が抱き合ったときは胸が熱くなりました。


さあ、次はアメリカだ!(prime video)


頑張れ、侍ジャパン!(prime video)

 

村上のサヨナラ二塁打を呼び込んだのは、大勢の力投と大谷の二塁打の存在が大きかったと思います。これで日本は、優勝した2009年の第2回大会以来3大会ぶりの決勝進出を決めました。明日21日(日本時間22日)の決勝戦ではスター軍団のアメリカと対戦します。試合後のインタビューで、大谷選手は「最高の舞台で、最高の相手。楽しんでやります!」と言いました。また、日本の少年ファンに向かって「最後まであきらめないで!」とのメッセージを伝えました。LIVE放送を見逃したのは残念でしたが、最高の試合でした。頑張れ、侍ジャパン

メキシコの国旗(prime video)

 

最後に、相手のメキシコの選手や応援団にも好感が持てました。プロレスファンであるわたしは、もともとメキシコのプロレスである「ルチャリブレ」が好きなのですが、ルチャリブレ戦士であるルチャドールに通じる明るさをWBCのメキシコ代表から感じました。また、試合後にメキシコの応援団が日本代表に向けて拍手を送ってくれたシーンには感動しました。わたしは、ブログ「オットーという男」で紹介した映画を連想しました。

 

オットー(トム・ハンクス)は、近所を散策して少しでもルールを破った者を見つければ説教するなど、不機嫌な態度や厳格すぎる言動で町の人々に嫌われていました。しかし実はオットーは、妻に先立たれ、仕事も失い、孤独と絶望にさいなまれていたのでした。自ら命を絶とうとするオットーですが、そのたびに向かいの家に越してきたメキシコ人一家の邪魔が入り、思いを遂げることができません。メキシコ人の主婦であるマリソルから小さい娘たちの子守や車の運転を頼まれたオットーは、彼らとのやりとりを通してある変化を感じるのでした。素晴らしいグリーフケア映画であり、最高の隣人映画でした。この映画を観て、またWBCの準決勝を観て、わたしはメキシコ人が好きになりました。野球をはじめとしたスポーツや、映画をはじめとしたエンターテインメントを通じて世界中の人々が心を通わせ、「アミーゴ!」と呼び合えたらいいですね!



 2023年3月21日 一条真也

「コンペティション」

一条真也です。
20日の夜、シネプレックス小倉でスペイン・アルゼンチン合作映画「コンペティション」を観ました。東京でもミニシアターでしか観れない作品が地元のシネコンで気軽に鑑賞できるのは嬉しいですね。ただし、観客はわたし1人だけの貸し切り状態でしたが・・・・・・。


ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。
「超一流のスタッフ、キャストが集められた映画製作の裏側を描くコメディー。新作映画のリハーサル現場で、天才監督と人気俳優の二人が激しくぶつかり合う。監督は『ル・コルビュジエの家』などのガストン・ドゥプラットマリアノ・コーン。キャストには『パラレル・マザーズ』などのペネロペ・クルス、『ペイン・アンド・グローリー』などのアントニオ・バンデラス、ドゥプラット&コーン監督作『笑う故郷』などのオスカル・マルティネスらが集結。第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に選出された」

 

ヤフー映画の「あらすじ」は、以下の通りです。
「大富豪の起業家は自らのイメージアップのため、超一流の映画人を起用した傑作映画の製作を決意する。変わり者だが映画賞常連の天才監督ローラ(ペネロペ・クルス)、世界的大スターのフェリックス(アントニオ・バンデラス)、そしてベテラン舞台俳優のイバン(オスカル・マルティネス)が集結し、ベストセラー小説の映画化に着手する。しかし、それぞれ癖の強い3人は事あるごとにぶつかり合い、リハーサルは紛糾してしまう」


この映画、映画製作の舞台裏を描いています。ブログ「バビロン」ブログ「エンドロールのつづき」ブログ「エンパイア・オブ・ライト」ブログ「フェイブルマンズ」で紹介したように、ここ最近は「映画のための映画」を観る機会が多いのですが、「コンペティション」もそのジャンルに入るべき作品でしょう。でも、ペネロペ・クロス演じる女性監督ローラも、アントニオ・バンデラス演じる世界的大スターのフェリックスも、オスカル・マルティネス演じるベテラン舞台俳優のイバンも、とにかく3人とも個性が強すぎて、観ていて胃もたれする感じでした。


フェリックスとイバンは、ともにスペインを代表する名優であり、この2人の共演は初とのことで大きな話題になります。しかし、2人とも自我が強すぎて、自分の演技が絶対であり、絶対に相手の演技を認めようとしません。ローラ監督が次から次に繰り出してくる試練を乗り越えるうちに2人の間に友情が芽生えたようにも思えたのですが・・・・・・。とにかく、この映画は映画監督も映画俳優もワガママな人種であるという真実をよく描いていました。日本でも高倉健をはじめ人格者として回想される俳優もいますが、基本的に名優に人格者は少ないように思います。というか、常識とか倫理観などを超えたところに「鬼気迫る演技」の地平が開けるように思えてなりません。


80歳になった製薬会社を経営する富豪が名誉を欲することから物語が始まります。自分の名前の橋を建設するよりも、歴史に残る映画を製作することを決心した富豪は、「最高の映画を!」とローラに声をかけます。すると、ローラは「最高の映画って、よくわからない」と言います。続けて、「良い映画っていうのもわからない。自分が理解できる映画が良い映画で、理解できない映画が悪い映画だと思う人は多いけど、理解できないものの中にこそ本当に大事なものがあるような気がするの」と語るのですすが、名言だと思いました。確かに、そうかもしれません。

 

ローラの言葉を聴いて、わたしは、ブログ「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で紹介した映画を連想しました。エヴリン(ミシェル・ヨー)は優柔不断な夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営しています。税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれます。そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めたエヴリンは、全人類の命運を懸けて巨大な悪と闘うべく立ち上がるという物語です。この映画を、わたしはまったく良い映画だと思わず、それどころか最低の映画とさえ思いました。しかし、アカデミー賞の作品賞をはじめ、各賞を独占した事実を考えると、わたしが理解できないだけで名作だったのかもしれません。これからは理解できない映画を否定するだけでなく、理解する努力をしなければと思いました。

 

「コンぺティション」の劇中映画のメガホンを取るのは、女性監督のローラです。わたしは、ブログ「オマージュ」で紹介した韓国映画を連想しました。ヒット作がなく新作を撮る目処も立たない映画監督のジワン(イ・ジョンウン)は、1960年代に活動した女性映画監督ホン・ジェウォンの映画『女判事』の修復の仕事を依頼されます。ジワンは家族との日常生活を送りながら自身の映画を撮りたいと願っていましたが、失われたフィルムの一部を求めて関係者を訪ね歩く中で、かつて映画業界で活動していた女性たちの苦難を知るのでした。「オマージュ」を観ると、女性が映画を撮ること、女性が監督になることの壁を嫌というほど感じてしまいます。それは1960年代の韓国でなくとも、現在の世界各国でも同じだと思います。でも、「コンぺティション」のローラは男たちよりも逞しく、貪欲に映画を撮っていました。


それから、「コンペティション」というタイトルから、わたしは「コンパッション」を連想ました。ブログ「時代は、コンパッション!」で、ACジャパンの「たたくより、たたえ合おう。」という公共広告に感動したと書きました。コンビニのレジ待ちの列を舞台にラッパーの呂布カルマや高齢者、店員らが互いを思いやるラップを披露する全国キャンペーンCMです。ここに登場する「寛容ラップ」は「不寛容な時代~現代社会の公共マナーとは」がテーマ。「たたくより、たたえ合おう。」というコピーのもと、ラップバトルで相手を尊重し認め合う大切さ、そこから生まれる交流を伝えるストーリーです。このCMの「たたくより、たたえ合おう。」というコピーは、まさに「コンパッション」そのものです。この秀逸なコピーに触発されて、わたしも「コンペティションよりコンパッション!」というコピーを思いつきました。

赤いボルサリーノでラップしたいYo!

 

コンペティション」とは競争という意味ですが、「競い合いより、思いやり」というメッセージですね。それにしても、呂布カルマのラップは最高ですね! 意外に思われるかもしれませんが、じつは、わたしはラップ大好き人間です。本当は、ラッパーになりたいと思っていました。わたしは短歌をたしなみますが、言葉に韻を踏ませてメッセージを強化する点は、短歌(特に、メッセージ性の強い道歌)もラップも同じですね。かつて、わたしは「また会えるから」というグリーフケア・ソングを作詞したことがありますが、「コンパッション!」というラップ・ミュージックも作詞したいと思いました。Yo!Yo! コンペティションよりコンパッション♪ 競い合いより思いやり♪ Yeah!」といった感じです。(笑)先日、新宿の伊勢丹メンズ館で還暦用の赤いボルサリーノを買ったので、それを被ってパフォーマンスしたいYo!

 

2023年3月21日 一条真也

『決定版 冠婚葬祭入門』

一条真也です。
95冊目の「一条真也による一条本紹介」は、『決定版 冠婚葬祭入門』(PHP研究所)です。サブタイトルは「基本マナーと最新情報を網羅!」です。

f:id:shins2m:20190313235236j:plain決定版 冠婚葬祭入門』(PHP研究所)

 

春らしいピンク色の帯には、「知って安心! 新しい時代に備えたい一冊」と書かれています。2014年4月に上梓した『決定版 冠婚葬祭入門』(実業之日本社)のアップデート版ですが、前回同様に「出版寅さん」こと内海準二さんがプロデュースして下さいました。あと48日で新元号となりますが、新時代に完全対応したまったく新しい冠婚葬祭入門です。PHPさんによって書店はもちろん全国のコンビニでも広く販売されました。日本人の冠婚葬祭に対する考え方に少しは影響を与えたかもしれません。

f:id:shins2m:20190313235159j:plain本書の帯 

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本書の帯の裏

本書の「もくじ」は、以下のようになっています。
「はじめに」
「これで安心! 慶事・弔事のマナー」
「贈るタイミングと表書き」
「のし紙の書き方」
「葬儀のマナー」
「葬儀・相続のスケジュール」
「一般的な葬儀の流れ」
「礼装のマナー 婚礼」
「礼装のマナー 喪装」

第一章  冠
1 出産と誕生の祝い
❖帯祝いは安産の祈願

    帯祝いの作法
    現在の帯祝いは若夫婦中心に
❖出産準備と退院
    妊娠中の諸手続き
    退院時の病院へのお礼
◆コラム◆へその緒
命名と出生届
    命名お七夜までに
    命名は心をこめて
    名付け親をだれにするか
    出生届は誕生後十四日以内に
❖出産祝いをするときの配慮
    出産祝いはお七夜以降に
    出産祝いの手紙
    出産の内祝いのしきたり
2 宮参りと年祝い
❖宮参り・初誕生の祝い

 宮参りは生後一カ月くらいに
 百日のお食い初めの作法
 初正月の迎え方
 初節句のしきたり
 初誕生日のお祝い
❖七五三
 成長の節目を祝う七五三
    七五三の晴れ着は合理的に
    七五三の贈答
❖成人式
    成人の祝いでおとなの仲間入り
❖厄年・年祝い
    年祝いの意味
    厄年と厄除け
    長寿の祝いのいろいろ
    長寿祝いの祝宴
◆コラム◆長寿祝い
3 学校や社会の祝いごと
❖子どもの祝いごと

    入園・入学祝い
    卒業と大学進学の祝い
    子どもの誕生会
❖おとなの祝いごと
    就職祝いの贈り物
    就職の報告とお礼の手紙
    昇進・栄転・退職
    受賞(章)祝い
    新築披露
    新築祝い
    開店・開業祝い
❖結婚記念日
    夫婦の記念日
    金婚式・銀婚式の祝い
◆コラム◆結婚記念日の名称
4 見舞い
    病気見舞いの気配り
    快気祝い
    事故・火事・災害見舞い 
第二章  婚
1縁談・見合い
❖縁談の進め方

    縁談を依頼するとき
    見合い写真と履歴書・身上書
    縁談の受け方、断り方
❖見合いの進め方
    見合いの準備
    見合い当日の身だしなみ
    見合いの進行
    見合い後の返事は仲介者に
    交際期間は三カ月が目安
◆コラム◆
    結婚相談所、結婚情報サービスの利用
2 婚約・結納
❖婚約の段取り

    婚約を整えるには
    婚約の準備と仲人の依頼
    婚約記念品を選ぶとき
❖結納
    結納の段取りと内容
    結納品は両家でそろえる
    結納金の相場
    目録、受書、家族書
    結納当日の服装
3 結婚の準備
❖式・披露宴の決定
    日取りは早めに決める
    式と披露宴の概略を決める
    式場選択の目安と予約
◆コラム◆式場選びのポイント
❖挙式と新生活の準備
    招待者をリストアップ
    招待状は本人名で
    新婚旅行のプラン
    婚姻届の提出
    婚礼衣装とお色直し
    引出物はかさばらないものを
    結婚指輪の手配
    披露宴の席次を決める
    結婚費用の分担
4 式当日の心得
❖新郎新婦の家族の心得
    花嫁・花婿の準備
    控え室での挨拶
    当日のスケジュール
    両親、兄弟の服装
◆コラム◆ 婚礼の忌みことば
5 挙式のプログラム
❖神前結婚式
キリスト教結婚式
◆コラム◆人前結婚式
◆コラム◆仏前結婚式
6 披露宴
    披露宴の流れ
7 新生活のスタート
    新婚旅行先で
    結婚後の挨拶回り
    婚姻届と結婚通知
    結婚祝いのお返し
8 結婚式に招かれたら
❖結婚祝いの作法
    お祝いの品は持参するのが正式
    結婚祝いの品の選び方
◆コラム◆結婚祝いの品
❖式・披露宴に招待されたら
    招待状の返事は早めに
    出席者の服装
    式・披露宴でのマナー
 スピーチの心得
    祝電の打ち方
第三章  葬 
1 危篤・臨終
❖危篤・臨終を迎えたら
    危篤の連絡方法
    末期の水の作法
❖死亡届の提出
    死亡届の出し方
    事故死・変死の場合
◆コラム◆
臓器提供等の意思表示があった場合
❖遺体の安置のしきたり
 湯灌・死化粧の作法
 遺体安置の作法
 枕飾りの作法
❖死亡通知を出すとき   
 死亡の連絡の方法
 死亡通知状の出し方
◆コラム◆死装束  
2 葬儀の準備
❖遺族・近親者が決めておくこと

 だれが喪主になるか
 宗教形式を決める
 規模と費用を決める
 葬儀の日程を決める
 式場を決める
 社寺・教会への依頼
◆コラム◆ 社葬・団体葬を出すとき
 遺族の服装の心得
❖納棺まで
 枕づとめ
 納棺
❖戒名と位牌
 戒名とは何か
 戒名の種類
 戒名の謝礼
 位牌
❖通夜のしきたり
 祭壇を飾る
 通夜の席次
 通夜の進行
 焼香の作法
 通夜ぶるまい
❖葬儀・告別式
 葬儀と告別式
 進行の打ち合わせ
 葬儀社を加えた打ち合わせのポイント
 葬儀の進行
 告別式の進行
❖出棺までのしきたり
 最後の対面
 くぎ打ちの儀式
 出棺
 火葬場へ向かう
 男性の喪服
 女性の喪服
◆コラム◆数珠
❖火葬場のしきたり
 火葬場へ持っていくもの
 納めの式
 骨あげの作法
◆コラム◆野辺送り
❖精進落とし
 遺骨を迎える準備
 遺骨を迎えるときの作法
 精進落とし
 事務の引き継ぎは早めに
◆コラム◆精進落としの由来
3 その他の宗教による葬儀
❖神式の葬儀
 通夜祭
 遷霊祭
 葬場祭
 出棺から忌明けまで
キリスト教による葬儀
 プロテスタントの葬儀
 カトリックの葬儀
4 弔問・会葬の心得
❖死去直後の段取り
 死去の知らせを受けたら
 近親者はすぐにかけつける
 友人・知人の弔問時期
 事故死・変死の場合の弔問
 弔電を打つとき
❖弔問のマナー
 お悔やみの挨拶
 遺体と対面するときの心得
❖香典・供物・供花
 香典の目的
 香典の差し出し方
 供花を贈るときの注意
 供物は宗教によって異なる
 香典・供物・供花の辞退
❖通夜のしきたり
 通夜への出席、作法出席、作法通夜の席次
 通夜ぶるまいの席での心得
❖葬儀・告別式
 葬儀・告別式は続けて行う
 受付での心得
 葬儀・告別式の作法
 弔辞の内容と形式
 出棺・火葬
5 葬儀のあとで
❖葬儀の後始末
 挨拶回り
 支払いと精算
 寺社、教会への謝礼
❖香典返しと忌明けの挨拶状
 香典返しの時期と金額
 忌明けの挨拶状
 遺品の整理と形見分け
 服喪期間
❖遺言と相続の法律
 遺言の方式
 遺言の効力
 相続人と相続の割合
◆コラム◆親族の範囲
◆コラム◆相続人は誰ですか?  相続の割合は?
◆コラム◆   保険金と年金
❖納骨・埋骨のしきたり
    納骨・埋骨の時期
    納骨・埋骨での祀り方
    埋骨(納骨)式
◆コラム◆墓地・墓石
◆コラム◆自分に合う墓を選ぶ
第四章  祭
1 法要と供養のしきたり
❖仏式法要
    一周忌までの法要
    初七日
    七七日忌(四十九日)
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日本人の「こころ」の「かたち」を知る二大ガイドブック

 

本書は、昨年7月に刊行された『決定版 年中行事入門』(PHP研究所)の姉妹本です。2冊揃えば、日本人の「こころ」の「かたち」を俯瞰することができます。
もうすぐ新しい元号が決まり、新しい天皇陛下が即位されます。すべての日本人が大きな節目を迎えることになりました。改元に際して、新天皇が誕生する秘儀である「大嘗祭」をはじめ、多くの儀式が執り行われます。改めて日本は、儀式にあふれている国であることを実感しています。ときには人間に恵みをもたらし、ときには人間の生命をも奪う自然というものに対して畏敬の念をもちながら、神事などのセレモニーを大切にしてきたのが日本人なのではないでしょうか。それが「冠婚葬祭」になったのではないでしょうか。 一方、日本では四季がはっきりしているがゆえに「年中行事」が発達・普及したように思います。

 

元号のもと、東京でオリンピック・パラリンピックが開催され、大阪では万国博覧会が開かれます。それらのビッグイベントが開催されるニュースを聞いたとき、わたしはかつての日本の歴史と重なりました。1964年の東京オリンピック、そして1970年の大阪万国博覧会です。じつは同時期の日本で、歴史的ベストセラーが生まれています。1970年1月30日発行の塩月弥栄子氏が書かれた『冠婚葬祭入門』(光文社カッパ・ホームズ)です。5か月間で100版を超す大ベストセラーとなり、総発行部数は300万部を超え、その記録は現在に至るまで破られていません。

 

日本という敗戦国が、五輪と万博という二大国際イベントによって国際社会に本格的デビューを果たしたとき、「国際化はしたけれども、日本の文化は大丈夫か」といった不安感が当時の日本人の心の中に湧き上がったのではないでしょうか。そうした不安が具体的には核家族というライフスタイルが確立される中、古い世間との付き合い方(冠婚葬祭)への戸惑いとして、入門書を手に取らせたのではないでしょうか。「そのやり方で大丈夫」という冠婚葬祭との付き合い方にお墨付きと安心を与えてくれたのが、塩月弥栄子版『冠婚葬祭入門』だったのかもしれません。

f:id:shins2m:20190314092844j:plain『冠婚葬祭入門』から『決定版 冠婚葬祭入門』へ! 

 

この度の改元に際し、わたしは同じような空気感を感じています。世界はインターネットで瞬時につながり、「日本」という国家、「日本人」という国民性、「日本的」という文化の輪郭のようなものが、それぞれ不明瞭になっているように思えてなりません。ゆえに、わたしたちは「日本」そのものの存続に不安を感じているのかもしれません。そこで、日本人の「こころ」を「かたち」にした冠婚葬祭の存在が非常に重要になってくると考えます。

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「贈るタイミングと表書き」

 

そもそも、冠婚葬祭とは何でしょうか。「冠婚+葬祭」として、結婚式と葬儀のことだと思っている人も多いようです。たしかに婚礼と葬礼は人生の二大儀礼ではありますが、「冠婚葬祭」のすべてではありません。「冠婚+葬祭」ではなく、あくまで「冠+婚+葬+祭」なのです。
「冠」はもともと元服のことで、15歳前後で行われる男子の成人の式の際、貴族は冠を、武家は烏帽子(えぼし)を被ることに由来します。

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「礼装のマナー 婚礼」

 

現在では、誕生から成人までのさまざまな成長行事を「冠」とします。「祭」は先祖の祭祀です。三回忌などの追善供養、春と秋の彼岸や盆、さらには正月、節句、中元、歳暮など、日本の季節行事の多くは先祖を偲び、神を祀る日でした。現在では、法事などの先祖祭祀の他にも、正月から大晦日までの年中行事を「祭」とします。そして、「婚」と「葬」があります。結婚式ならびに葬儀の形式は、国や民族によって、きわめて著しく差異があります。これは世界各国の儀式には、その国の長年培われた宗教的伝統あるいは民族的慣習といったものが反映し、人々の心の支えとなる「民族的よりどころ」となっているからです。

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「葬儀のマナー」

 

現在の日本社会は「無縁社会」などと呼ばれます。しかし、この世に無縁の人などいません。どんな人にだって、必ず血縁や地縁があります。そして、多くの人は学校や職場や趣味などでその他にもさまざまな縁を得ていきます。この世には、最初から多くの「縁」で満ちているのです。ただ、それに多くの人々は気づかないだけなのです。わたしは、「縁」という目に見えないものを実体化して見えるようにするものこそ冠婚葬祭であると思います。結婚式や葬儀、七五三や成人式や法事・法要のときほど、縁というものが強く意識されることはありません。冠婚葬祭が行われるとき、「縁」という抽象的概念が実体化され、可視化されるのではないでしょうか。

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「葬儀のあとで」

 

そもそも人間とは哲学者のウィトゲンシュタインが言うように「儀式的動物」であると思います人間は儀式を行うことによって不安定な「こころ」を安定させ、幸せになれます。その意味で、儀式とは、幸福になるためのテクノロジーなのです。さらに、儀式の果たす主な役割について考えてみましょう。それは、まず「時間を生み出すこと」にあります。日本における儀式あるいは儀礼は、「人生儀礼」(冠婚葬)と「年中行事」(祭)の二種類に大別できますが、これらの儀式は「時間を生み出す」役割を持っていました。

f:id:shins2m:20190328111549j:plain儀式=冠婚葬祭+年中行事

 

わたしは、「時間を生み出す」という儀式の役割は「時間を楽しむ」に通じるのではないかと思います。「時間を愛でる」と言ってもいいでしょう。日本には「春夏秋冬」の四季があります。わたしは、儀式というものは「人生の季節」のようなものだと思います。七五三や成人式、長寿祝いといった人生儀礼とは人生の季節、人生の駅なのです。わたしたちは、季語のある俳句という文化のように、儀式によって人生という時間を愛でているのかもしれません。それはそのまま、人生を肯定することにつながります。 そう、冠婚葬祭とは人生を肯定することなのです。

 

人間の「こころ」は、どこの国でも、いつの時代でも不安定です。だから、安定するための「かたち」すなわち儀式が必要なのです。そこで大切なことは先に「かたち」があって、そこに後から「こころ」が入るということ。逆ではダメです。「かたち」があるから、そこに「こころ」が収まるのです。人間の「こころ」が不安に揺れ動く時とはいつかを考えてみると、子供が生まれたとき、子どもが成長するとき、子どもが大人になるとき、結婚するとき、老いてゆくとき、そして死ぬとき、愛する人を亡くすときなどがあります。その不安を安定させるために、初宮祝、七五三、成人式、長寿祝い、葬儀といった一連の人生儀礼があるのです。

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2冊揃えば、鬼に金棒!

 

「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助翁は、「竹に節(フシ)がなければ、ズンベラボーでとりとめがなくて風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはり節がいるのである。同様に、流れる歳月にもやはり節がいる」との名言を残しています。冠婚葬祭という人生儀礼こそは、人間が生きていく上で流れる歳月の節にほかなりません。冠婚葬祭という節が人間を強くし、さらには人生を豊かにするのではないでしょうか。その意味で、本書は「人生の節」のガイドブックなのです。本書を読まれたみなさんが、新しい時代の訪れとともに冠婚葬祭の重要性を知り、人生の節をきちんと修められることによって揺れ動く「こころ」が安定され、幸福になられますように。

 



2023年3月20日 一条真也]拝 

桜アフタヌーンティーフェア

一条真也です。
ブログ「四季を愛でるアフタヌーンティー」で紹介したように、昨年から開始した松柏園ホテルアフタヌーンティーは大好評ですが、今回も新作をお届けします。同ホテル のリゾートレストラン「ザ・テラス」において3月20日より「桜アフタヌーンティーフェア」を開催します。完全予約制で、4月28日までとなります!

アフタヌーンティーフェア

「ザ・テラス」はリゾート感覚満点!

 

パティシエオリジナルの桜ゼリー、桜フレーバーのしっとりムース、お花見気分を盛り上げる三色団子など、和洋の遊び心溢れる“春満開スイーツ”が大集合。ほっこり温かな紅茶と共に、豊かなひと時を彩ります。リゾート感溢れる広々空間には、テラス席やキッズスペースも設置。


春の香りでいっぱい!


インスタ映えもバッチリ!

 

北九州でのヌン活女子(アフタヌーンティーを楽しむ活動をする女子)も大注目の映えるスイーツや香り高い紅茶の他に、桜風味のスコーンやソムリエセレクトのドリンクもついて期間限定お一人様3,400円(税込)でお楽しみいただけます。さらに+500円(税込)でスパークリングワインもサービスいたします!

ヌン活女子に大好評!

 

またホテル本館の日本庭園では美しい桜が咲き誇っており、記念撮影もおススメです。人気の企画ですので、ご予約はお早めにどうぞ! 詳しくは、松柏園ホテル公式HPの「こちら」まで! 

松柏園ホテル庭園の桜

 

2023年3月20日 一条真也