本当の人間尊重は礼をすることだ(安岡正篤)

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一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、昭和の陽明学者・安岡正篤の言葉です。
御存知の方も多いと思いますが、「礼」はわたしにとって最も重要な思想です。わが社のミッションは「人間尊重」ですが、この源流は「礼」にあります。古代中国における孔子にはじまる儒家は、「礼」の思想にもとづく秩序ある社会の実現をめざしていました。そして、「互いに礼をするということが少なくなってくることは、社会学的に考えても大問題である」と述べたのは昭和の陽明学者・安岡正篤です。彼は、著書『東洋思想十講 人物を修める』(致知出版社)において、「人間はなぜ礼をするのか」という問題を提示しました。

 

人物を修める (致知選書)

人物を修める (致知選書)

 

「人間はなぜ礼をするのか」という問いに対して、安岡は「吾によって汝を礼す。汝によって吾を礼す」という言葉を示しました。これは互いがお辞儀をする説明として、最も簡にして要を得た言葉だというのです。自分というものを通じて相手を、人を礼する。その人を通じて自分を礼する。互いに相礼する。つまり、人間たる敬意を表し合うのである。安岡は「本当の人間尊重は礼をすることだ。お互いに礼をする、すべてはそこから始まるのでなければならない。お互いに狎れ、お互いに侮り、お互いに軽んじて、何が人間尊重であるか」と喝破しました。

 

礼を求めて

礼を求めて

 

頭を下げて礼をするのは「相手の人のためにするのだ」と大部分の人は思っています。しかし、それは大違いであると、安岡正篤は言います。礼というものは、相手にすると同時に、自らが自らに対してするというのが本義だというのです。
あるとき、1人の雲水が師家を訪ねて、礼拝しました。師家いわく、「お前はなぜ礼拝をしたのか」「はい、御師家を敬ってしました」と答えたところ、「それは礼ではない。礼というものは、汝に依って我を礼し、我に依って汝を正す」と師は述べたといいます。つまり、自分を通して相手にお辞儀をするとともに、相手を通して自分が自分にお辞儀をする。これが礼というものだというのです。『礼を求めて』(三五館)という著者があるくらい、いつも「礼」について考えているわたしですが、この安岡正篤の考え方には強い影響を受けました。

 

2019年10月7日 一条真也

酒の効能   

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適量のお酒は体に良い。とくに風邪をひいたときは、効果てきめん。まさに酒は百薬の長なのだ。(『御遺告二十五条』)

 

一条真也です。
空海は、日本宗教史上最大の超天才です。
「お大師さま」あるいは「お大師さん」として親しまれ、多くの人々の信仰の対象ともなっています。「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」の異名が示すように、空海は宗教家や能書家にとどまらず、教育・医学・薬学・鉱業・土木・建築・天文学・地質学の知識から書や詩などの文芸に至るまで、実に多才な人物でした。このことも、数多くの伝説を残した一因でしょう。

 
超訳空海の言葉

超訳空海の言葉

 

 

「一言で言いえないくらい非常に豊かな才能を持っており、才能の現れ方が非常に多面的。10人分の一生をまとめて生きた人のような天才である」
これは、ノーベル物理学賞を日本人として初めて受賞した湯川秀樹博士の言葉ですが、空海のマルチ人間ぶりを実に見事に表現しています。わたしは『超訳 空海の言葉』(KKベストセラーズ)を監訳しました。現代人の心にも響く珠玉の言葉を超訳で紹介します。

 

2019年10月7日 一条真也

無事に帰国しました

一条真也です。
現地時間で5日の23時40分にクアラルンプール発のマレーシア航空88便に搭乗し、帰国の途に就きました。フライト時間は約7時間で、しかも深夜の夜間飛行でしたので、あまり読書はできませんでした。

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機内での読書は進まず。

 

 『舞踏会へ向かう三人の農夫』リチャード・パワーズ著、柴田元幸訳(河出文庫)を持ち込んでいたのですが、すぐ眠たくなってしまいました。最近どうも、機内での読書ができなくなってきました。加齢で暗い中で本を読むと、すぐ目が疲れてしまうのと、スマホをいじる時間が多くなってきたからです。機内で映画を観ている人も多いですが、わたしは基本的に飛行機では映画は観ません。

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朝焼けのオレンジが綺麗でした

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色がブルーに変わっていきました

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雲は天才である!

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日本列島が見えてきました

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成田空港に到着しました

 

3時間ほど寝て、目が覚めたら窓の外を眺めていました。今回は、久々に窓側の席だったのです。朝焼けのオレンジから次第にブルーの濃さを増していく空を眺めていると、飽きませんでした。また、雲がいろんな形に変化していく様子もいとおかし、です。石川啄木ではありませんが、「雲は天才である」といった印象です。

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成田空港ラウンジでブログを書きました

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ANA2141便で福岡に!

 

成田空港には日本時間で5日の7時40分に到着しました。なにはともあれ、無事に帰国できて良かったです。成田のラウンジでこのブログを書き、10時発のANA2141便で福岡空港に飛びました。正直イマイチだったマレーシア航空に比べると、やっぱりANAはあらゆる点で素晴らしいです。アメ二ティもホスピタリティも高いですね。

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やっぱり、ANAはいいね!


機内ではアウトロー雑誌を読みました

 

機内では、肩のこらない読み物をと思い、「ヤクザと芸能界」を特集した「昭和の不思議101」2019年秋の男祭号を読みました。わたしが知らなかったことがたくさん書かれており、興味深かったです。内容の真偽は知りませんが。(笑)
サングラス姿でヤクザの特集記事を堂々と読んでいても、CAさんは怪訝な顔ひとつせずに、ニコニコと笑顔で接してくれました。やっぱり、ANAはいいね!


九州に帰ってきました!

窓から九州アイランドが見えたときは、なんだか嬉しかったですね。飛行機は12時30分ぐらいに福岡空港に到着。予定到着時間は12時10分だったので、けっこう遅れました。福岡空港の滑走路が混んでいたための順番待ちだそうです。福岡空港からは迎えの車に乗って北九州に帰りました。諸般の事情で、けっこう疲れました。わたしは「早く家に帰って、熱い風呂に入りたい!」と思いました。

 

2019年10月6日 一条真也

クアラルンプール4日目

一条真也です。
マレーシアの首都クアラルンプールの視察も終わりです。
最終日の5日、オプションの観光ツアーに参加しました。

f:id:shins2m:20191005071339j:plainホテル客室から見た5日朝のクアラルンプール

f:id:shins2m:20191005081915j:plain今朝の朝食

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ワゴンに乗って観光に出発!

 

毎朝の日課である腹筋や腕立て伏せなどの運動をした後、レストランで朝食を取りました。この日は人参ジュースやベーコン、スクランブル・エッグなどを食べましたが、美味しかったです。また、カレー料理もなかなかの味でした。フォーシーズンズ・ホテル・クアラルンプールをチェックアウトしてから、9時10分に出発しました。観光チームのメンバーは、函館冠婚葬祭互助会の金澤さん、横須賀冠婚葬祭互助会の西村さん、オークスの奥野さん、そして小生の4人です。奇しくも、富山、横須賀、沖縄、函館・・・・・全互連の総会担当互助会のメンバーが集結しました。

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王宮を背景に 

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王宮の門の前で

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参加者と記念撮影

まず最初は、王宮を見学しました。マレーシア国王の王宮は「ISTANA NEGARA(イスタナ ネガラ)」といいます。マレーシアには州ごとにスルタン(Sultan)と呼ばれる州の王がいて、5年交代でアゴン(Agong)と呼ばれる国王の役目を担います。Jalan Dutaという地区にあるこちらの王宮は2011年に完成したばかりとのこと。

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修学旅行の生徒たちも来ていました

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国家記念碑を背景に

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参加者と記念撮影

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慰霊碑の前で


次に国家記念碑を訪れました。1949年から12年続いたマレーシア独立戦争共産主義ゲリラと戦い、亡くなった兵士たちを弔うために造られた、高さ15mのブロンズ像です。作者のフェリック・デ・ウェルトンはワシントンDCの硫黄島記念碑の製作者でもあります。マレーシア国旗を掲げ、勇敢に戦う兵士の姿が見事に表現されています。

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独立広場にて

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陽射しが強くて、暑かったです!


次に、独立広場を訪れました。ムルデカ・スクエアとも呼ばれますが、ムルデカとはマレー語で独立の意味です。1957年8月31日午前0時に、この広場に掲げられていたユニオン・ジャック(英国国旗)が降ろされ、代わってマラヤ連邦国旗が掲揚されました(マラヤ連邦の独立)。なお、マラヤ連邦独立記念式典は、同日日中にムルデカ・スタジアムにおいて行われています。旗竿の高さは95メートルです。

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国立回教寺院にて

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礼拝所で『コーラン』を頂くポーズを

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タウヒード」の説明コーナーの前で


次に、国立回教寺院を見学しました。マレーシアはイスラム教国なのです。国立回教寺院は「MasjidNegara(マスジッド・ネガラ)」といいます。1960年に着工、1965年に竣工したマレーシア国内最大の大規模なモスクです。マレーシアの保有する13の地方行政区分とイスラム教の五行を象徴した18角形の直線的な水色の金属製の屋根の白を基調とした池の中心に浮かぶような超近代的な礼拝堂で、約8000人が収容できるそうです。他に、72メートルもの尖った白亜のミナレット(尖塔)、マレーシアの歴代指導者の霊廟、イスラム書籍の図書館、会議室などがあります。わたしは回教徒の衣装を着て、イスラム教の祈りのポーズをしました。『コーラン』を両手に頂くポーズです。

f:id:shins2m:20191005113935j:plainスリ・マハマリアマン寺院の前で

f:id:shins2m:20191005114159j:plainスリ・マハマリアマン寺院の中で

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ヒンドゥー教の儀式のようす


それから、スリ・マハマリアマン寺院を見学しました。マレーシア最古のヒンドゥー教寺院で、極彩色に彩られたヒンドゥーの神々の像が華やかに彫り込まれた門塔が、見るものを引きつけます。実業家サミ・ピライにより1873年に建造。1965年から約7年の歳月をかけて修復し、その後2010年に塗り直しされています。チャイナタウンのほぼ中心に位置していますが、信者の多くはインド系の人々です。タイプーサムというヒンドゥー教の祭りのとき、寺院内にあるインド製の銀の二輪馬車が郊外のバトゥ・ケイブまで運ばれます。

f:id:shins2m:20191005115354j:plain関帝廟にて

f:id:shins2m:20191005115719j:plain関帝像と

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孔子像と

 

それから、関帝廟を見学しました。三国志でも知られる武将・関羽が祀られています。1887年完成の寺院。この関帝廟は広東様式で、四角い柱が好んで使われています。唯一の丸い柱には、邪悪な気が進入しないようにと竜が彫られています。また、門の天井から吊り下げられた線香も見どころです。

f:id:shins2m:20191005120652j:plainセントラルマーケット の前で

f:id:shins2m:20191005121737j:plainセントラルマーケットのようす

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昼食の五目海鮮そば

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いただきます!

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絶対に見逃しません!(with西村)


その後、セントラルマーケットに行きました。イギリス統治時代の1888年に建てられた歴史的建造物で、もともと生鮮マーケットとして建てられました。今は約130店舗が軒を連ねる、観光客に人気のお買いものスポットとなっています。内部は2階建てになっており、中央の吹き抜け部分を中心に左右にお店が並ぶ細い通路が巡らされていて、さながら迷路のような状態です。売られているものは、伝統工芸品、お土産物、衣類など様々で、手軽に買える雑貨からかなり高価なものまで揃っています。ちょうどランチタイムになったので、セントラルマーケットで昼食を取りました。注文するとき、他のメンバーが「ナシゴレンにしようか、ミゴレンがいいか?」などと言っていたので、わたしが「ゼンゴレンにしなさい!」と言ったら、馬鹿受けしました。(笑)わたしは五目海鮮そばを食べましたが、美味しかったです!

f:id:shins2m:20191005135159j:plainヒンドゥー教最大の聖地です

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ド迫力です!

f:id:shins2m:20191005135311j:plain参加者と記念撮影

 

それから、バトゥ洞窟を訪れました。クアラルンプール屈指の人気観光地で、ヒンドゥー教の聖地として知られる場所です。272段もある急な階段を登った先には巨大な鍾乳洞があり、洞窟内には多くのヒンドゥー神話に基づく展示や壁画があります。カラフルな神像が並ぶ神秘的な空間が広がっていますが、洞窟を形成する石灰岩はおよそ4億歳とされています。毎年1月下旬から2月上旬にかけて、ヒンドゥー教最大の祭「タイプーサム」が洞窟内で行われます。周辺には数多くのサルが生息しています。わたしは、三度の飯よりも洞窟が好きなのですが、雨が降り出したので、階段を上って洞窟には入りませんでした。まことに残念です。

f:id:shins2m:20191005144544j:plainロイヤルセランゴールの錫(すず)工場

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すず工場を見学しました

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すずで作られた巨大ジョッキ

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すずで作られた巨大ジョッキと

 

それから、ロイヤルセランゴールピューターを見学しました。世界中で愛される高品質、ロイヤルセランゴールの錫(すず)製品を作っている工場です。製品への理解を育んでもらうため、工場見学を実施しています。予約や入場料などもなども特に必要ないそうです。工場内の見学途中には、ソフトドリンクのサービスがあります。もちろん容器はピューター製品で、ドリンクはぬるくても、ピューター製品はひんやりしていました。わたしが「すずの工場か、あまり興味ねえなあ。広瀬すずなら大好きだけど」と言うと、これまた馬鹿受けしました。みんな素直で感性の豊かな人たちです。(笑)

f:id:shins2m:20191005155348j:plainバティック工房のようす

f:id:shins2m:20191005150908j:plainバティック工房にて


それから、チョコレート店を訪れてから、バティック工房を見学しました。この日はクアラルンプールの見どころが盛りだくさんで、歴史・文化・伝統など多様な面からマレーシアを知ることができました。

 

その後、フォーシーズンズ・ホテル・クアラルンプールでゴルフ組と合流。みんなでバスに乗って、夕食会場のレストラン「BIJAN」に向かい、マレー料理を楽しみました。食後は、再びバスに乗ってクアラルンプール国際空港へ。23時30分発のマレーシア航空88便で帰国の途に。成田空港には日本時間の6日7時40分に到着します。

 

2019年10月5日 一条真也

『孤独の意味も、女であることの味わいも』

一条真也です。
クアラルンプールに来ています。5日の23時30分発のマレーシア航空88便で日本に帰国します。125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」の最新号が出ました。同紙に連載中の「ハートフル・ブックス」の第138回が掲載されています。今回は、『孤独の意味も、女であることの味わいも』三浦瑠璃著(新潮社)を取り上げました。

f:id:shins2m:20190930161657j:plainサンデー新聞」2019年10月5日号 

 

新進気鋭の国際政治学者として注目を集めている著者の初の自伝的著作です。時折、TVで見る著者の外見や発言、身のこなしには「恵まれているいい女」というイメージが強く、それが鼻につくという人は多いと思います。正直、わたしもそんな1人でした。しかし、本書を読んで、けっして著者の人生が順風満帆でなかったこと、それどころか逆風の連続だったことを知り、認識を改めました。そして何より、著者の卓越した文章のうまさに脱帽した次第です。

 

著者は1980年、神奈川県生まれ。幼少期を同県の茅ヶ崎、平塚で過ごし、県立湘南高校に進学。東京大学農学部を卒業後、同公共政策大学院及び同大学院法学政治学研究科を修了し、博士号(法学)を取得。東京大学政策ビジョン研究センター講師を経て、山猫総合研究所代表取締役に就任。「朝まで生テレビ! 」、「ワイドナショー」などテレビでも活躍する一方、旺盛な執筆、言論活動を続けています。

 

本書にはショッキングな内容が多々書かれています。中学時代に遭ったいじめ、集団レイプの被害者となった悲劇、大学生時代に妻子ある男性と不倫していたこと、そして最初の子どもを死産したこと・・・・・・正直、「ここまで書くとは!」と驚きました。最初の子を死産で失った著者は深い悲しみの淵で打ちひしがれましたが、さまざまな不安を乗り越え、次の子を無事に出産します。

 

わが子がすやすやと眠る姿を見ながら、著者は、「眺めても眺めても、あきなかった。匂いを嗅ぐだけで、あの子に寄り添うだけで、満たされた。節ごとにぷっくりと膨らんだやわらかな肌。ぽやぽやとしたおでこの生え際の、甘いミルクのような匂い。そっと持ち上げて枕の上に載せると、彼女のちいさな身体がその分だけの静かなくぼみを作った。このちいさな赤ちゃんを肥えさせて、背中が痒かったり眠かったりするそのちいさな思いを汲みとってやることが、私の日々の主な仕事になった」と述べます。愛情に溢れた名文です。

 

本書の最終章となる「孤独を知ること」で、著者は孤独と悲しみと無縁ではなかった自分の人生を振り返った後で、「少なくとも、救えない子なんていないのだ、と私は思いたいし、大なり小なり誰だって傷を抱えて生きているのだ、とも思う。あなた自身を、出来事や外部に定着させてはいけない。あなたのことはあなた自身が定義すべきなのだから」と述べています。本書には著者の恋愛観なども書かれており、これがまた秀逸なのですが、いずれにしても、令和の新しい時代を生きる「女」たちにとっての生き方の指針となるようなパワーを持った本であると思いました。

 

孤独の意味も、女であることの味わいも

孤独の意味も、女であることの味わいも

 

 



2019年10月5日 一条真也

クアラルンプール3日目

一条真也です。
マレーシアの首都クアラルンプールに来ています。全互連の冠婚葬祭事情視察研修に参加しているのです。4日の朝、わたしは、フォーシーズンズ・ホテル・クアラルンプールの客室で目覚めました。窓から外を見ると、曇り模様です。

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客室の窓から見た今朝のクアラルンプール

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今朝のクアラルンプールは曇り模様

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朝食を取ったレストラン

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今朝の朝食

毎朝の日課である腹筋や腕立て伏せなどの運動をした後、レストランで朝食を取りました。昨日に続いて、マンゴー・ジュースやベイクド・エッグを食べましたが、美味しかったです。また、カレー料理もなかなかの味でした。

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ブライダル研修会のようす

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マレーシアの婚礼事情について学びました

朝食後、宿泊先のフォーシーズンズの会議場でブライダルに関するレクチャーを受けました。結婚式の企画・演出を業務とするキャサリン・イベント社によるセミナーで、最初はマレーシアの婚礼事情について、赤い中国服を着た男性から話を聴きました。マレーシアの婚礼には6つの儀式があるということで、それは、プロポーズ、新郎新婦の誕生日の運勢合わせ、先祖からの祝福、結納、結婚式、披露宴だそうです。

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インドの結婚式について話すキャサリン代表

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久々にクマ男を発見!

マレーシアは多民族国家であり、中華系、インド系、マレー系・・・・・・いろんな民族の、いろんなスタイルの結婚式があります。キャサリン・イベント社の美しいキャサリン代表が、インドの結婚式について詳しく説明してくれました。ふと横を見ると、熊のぬいぐるみを持った男性が写真を写していました。久々のクマ男の登場です!

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昼食もビュッフェでした

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チキン味のラーメンが旨かった!

セミナーがひととおり終わると、ランチタイムになりました。昼食会場は朝食会場と同じホテル内のレストランで、またしてもビュッフェでした。もちろん朝とはメニューが違いますので、気になる料理を皿に盛っていきましたが、さすがはフォーシーズンズ、どれも美味しかったです。特に、透明で大きなキクラゲを入れたチキン味のラーメンが旨かった! 

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ブライダル・ドレス店を訪れました

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ドレス店でレクチャーを受けました

昼食後は、キャサリン・イベント社が関わっているブライダル・ドレス店を訪れました。ドレスを見た後、レクチャーも受けましたが、正直、ブライダル・ビジネスに関しては日本の方がずっと進んでいる印象でした。今回の海外研修、総じて冠婚部門が物足りなかったです。

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フォーシーズンズ・ホテルの前で

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バスで夕食会場へ・・・

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夕食会場はこの最上階です

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夕食会場の「HORIZON GRILL」の看板前で

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ステーキは残念な味でした

 

いったんホテルに戻って、17時に集合。バスで夕食会場に向かいました。夕食会場は高層ビルの56階にある「HORIZON GRILL」というレストランでした。メインディッシュはステーキでしたが、ちっとも熱くなくて、味も残念な感じでした。しかも、ステーキソースを注ぐとき、わたしのパンツにこぼされて、トホホでした。

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テラスからツインタワーが見えました

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セレモニーの志賀社長と

 

「HORIZON GRILL」のテラスからの眺めは良かったです。ツインタワーやフォーシーズンズ・ホテルがよく見えました。セレモニーの志賀社長と一緒に記念撮影しました。食後はウエスティン・ホテルのBARで二次会を開く予定でしたが、雨が降ってきて雷鳴が何度も轟いたので、急遽、宿泊しているフォーシーズンズ・ホテルのBARに場所を変更しました。そこで開かれた二次会で、わたしは全互連の若手を相手にモヒートやマッカランハイボールをたくさん飲んで、酔っ払いました。翌5日はクアラルンプールを観光してから、マレーシア航空で帰国します。

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二次会で飲んだモヒート

 

2019年10月5日 一条真也

クアラルンプール2日目

一条真也です。
マレーシアの首都クアラルンプールに来ています。全互連の冠婚葬祭事情視察研修に参加しているのです。3日の朝、わたしは、フォーシーズンズ・ホテル・クアラルンプールの客室で目覚めました。

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ホテル客室から見た今朝のクアラルンプール

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最初の朝食メニュー

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追加した朝食メニュー

 

毎朝の日課である腹筋や腕立て伏せなどの運動をした後、レストランで朝食を取りました。ビュッフェ・スタイルでしたが、昨夜は中華料理を食べ過ぎたので、最初は軽めのメニューを選択しました。しかし、よく見ると美味しそうなものがたくさんあったので、辛い麺と卵料理を追加しました。

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バスの中のようす

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バスの中で

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EQホテルのバンケット(撮影:松嶌康博)

f:id:shins2m:20191003234809j:plainEQホテルの客室(撮影:松嶌康博)

 

9時半にホテルを出発したわたしたちは、まずはEQという最新のホテルを訪問しました。昨年出来たばかりというスタイリッシュなホテルで、クアラルンプールの富裕層に大人気だそうです。ここで二階建てのバンケットや眺望抜群の客室などを見学しました。

f:id:shins2m:20191003235150j:plainセント・レジス玄関にある彫刻(撮影:松嶌康博)

f:id:shins2m:20191003234856j:plainセント・レジスのバンケット(撮影:松嶌康博)

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セント・レジスの客室のバスルーム(撮影:松嶌康博)

f:id:shins2m:20191003235057j:plainボッテロの馬の彫刻があるカフェ(撮影:松嶌康博)

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セント・レジスの寿司店(撮影:松嶌康博)

 

それから、セント・レジスというクアラルンプールの名門ホテルを訪れました。スタイリッシュなEQとはうって変わって、こちらはクラシックな印象です。日本でいえば、帝国ホテルやホテル・オークラのようなイメージでした。やはりバンケットや眺望抜群の客室の他、エステサロンやフィットネスクラブなども見学しました。ホテル内には寿司店もあり、獺祭がたくさん置かれていました。それを見たわたしは寿司を摘まみながら獺祭を飲みたくなりました。なお、デジカメの操作を誤って、EQとセント・レジスで撮影した画像を削除してしまいました。こんなヘマは初めてです。くそう、俺の大馬鹿野郎! 
しかし、捨てる神あれば、拾う神あり。人気インスタグラマーとして活躍中の全互連の松嶌康博専務理事(三重平安閣社長)が好意で画像データをLINEで送ってくれました。松っちゃん、ありがとう!

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ランチタイムに食べたハンバーガ

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ハンバーガーをガブリ!

 

その後は、自由行動のランチタイムでした。わたしは(株)セレモニーの志賀社長とステーキ店に入り、ランチセットのハンバーガーを注文しました。アイスティーを飲み、ハンバーガーを齧りながら、わたしたちは先日会食を共にしたデヴィ・スカルノ夫人の偉大さについて語り合いました。志賀社長は昨日、高価な美術品をオークションで競り落とし、もうすぐ東京の渋谷に忍者スタジオをオープンするそうです。保守的な全互連の経営者たちの中にあって1人、先進的な生き方を貫かれる志賀社長と話すと、いつも大変刺激を受けます。

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「富貴生命館」の看板

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富貴生命館の入口

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富貴生命館のロビー

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富貴生命館の受付

 

昼食後は、今回の研修のメインイベントともいえる東南アジア最大の葬儀社である「NIRVANAニルヴァーナ)」の「富貴生命館」という巨大葬儀会館を訪問しました。NIRVANAとは「涅槃」という意味ですが、わたしが学生時代に六本木に「NIRVANA(ナバーナ)」というディスコがあり、当時は六本木に住んでいたこともあり、毎晩のように通いつめていました。なつかしい思い出です。(笑)

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最初に説明を受けました

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館内で書棚を発見!

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お経のように見えます

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じつは納骨箱でした!

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巨大仏像のおわす部屋

f:id:shins2m:20191003152553j:plain巨大仏像のおわす部屋にて

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巨大大仏に仰天する人びと

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思わず合掌しました

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富貴生命館の納棺スペース

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多数の納棺室の中の一室

 

富貴生命館では、最初にプレゼンテーションルームで同社の沿革や内容を紹介する映像を観ながら、レクチャーを受けました。それから館内を見学しましたが、巨大な仏像が三体並んだ部屋、各種の納骨堂、葬儀式場などを視察しました。葬儀式場では、故テレサ・テンの遺影を使用したデモンストレーション演出を体験しました。最後はテレサ・テン本人が歌う「グッバイ・マイ・ラブ」が流れる中で、彼女の人生が走馬灯のように流れていきました。

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テレサ・テンの遺影を使った葬儀演出

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テレサ・テンの遺影を使った葬儀演出

f:id:shins2m:20191003161950j:plain葬儀関連用品コーナーの棺コーナー

f:id:shins2m:20191003162250j:plain葬儀関連用品コーナーの重厚な棺

f:id:shins2m:20191003161929j:plain葬儀関連用品コーナーの死装束

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棺に入れる副葬品のティアラ

葬儀関連用品コーナーでは、重厚な棺、死装束、副葬品(ティアラもありました)などを並べており、わたしたちはそれらを興味深く見ました。二重扉の棺などは持ち上げようとしてもビクともしない重さで、わたしは「相撲取りが10人ぐらいいなければ、出棺できないのではないか」と思いました。見学後は再びプレゼンテーションルームで説明を受け、非常に充実した研修を行うことができました。わたしは、かつて参加していた「アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」の視察を思い出し、「また、アジア研が復活しないかなあ」と思いました。

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夕食会場に向かう際、豪雨で渋滞しましたf:id:shins2m:20191003184629j:plain
夕食会が開かれたタイ料理店

f:id:shins2m:20191003193814j:plainトムヤンクンが美味しかった!

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二次会が開かれた「MARINI’S ON 57」

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目の前は、宿泊しているフォーシーズンズ・ホテル

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ツインタワーもよく見えました

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今夜もジントニックを飲みました

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「MARINI’S ON 57」にて

 

その後、ホテルに帰ってから夕食会が開かれました。今夜はタイ料理でしたが、辛過ぎず、日本人好みの味でした。わたしの好物であるトムヤンクンも美味しかったです。食後はまた近くのホテルのBARの最上階にある有名CLUBの「MARINI’S ON 57」で二次会が開かれ、今夜も痛飲しました。こうして、同志たちと語り合うクアラルンプールの夜は更けていきました。

 

2019年10月4日 一条真也